十四話
クリトリスを吸われたときの感触が女体に分散する性欲をその一点に吸い出してしまったように、泣きべそを奴隷部屋に引き立てて鞭打ち台に固定するというかなりの時間を経てもなお、アソコのゾクゾクが消えていこうとしないのでした。
急になぜ・・異常なほど性欲が昂進している。リセットを終えた私が、サナギの殻を破っていよいよ羽を伸ばしはじめた気がします。
鞭打ち台を後ろへ傾け、支柱に首輪、アームに手枷、台のフックに足枷と、それぞれの金具をつないでしまうと、泣きべそは、仰向けに支柱に背をのせて腰を突き出し、逆反りするカタチになる。貞操帯をさせない性器が突き出す下腹に強調されて、加虐の想いに火がつくの。
さて、どうしよう・・。
せっかく鞭痕の消えた体に、また鞭ではつまらないし、鞭打ち台に据えられて、泣きべそはどうせ鞭だと思っている。それを残酷に裏切ってやりたかった。
台の横に立った私は、男の子の怯える目をのぞきながら睾丸をやさしく揉んでやり、ペニスの裏を爪先で掃くようになぞってやった。若い棒は女を欲しがってビンビン反応していたわ。
「どうしようかなぁ・・鞭でもいいけど。ふふふ」
泣きべそは声をなくして見上げています。いまのいままで女神だったのだから、ひどいことはしないだろう。そんな気持ちもあるでしょうし、だったらそれも裏切って女王の意志を思い知らせてやりたかった。
「ちょっと待っててね、いろいろ支度してくるから」
「はい、女王様」
「怖いわね私って。いま恐ろしいことを考えてる」
「・・」
泣きべそったら、生唾を飲むように、怖くて怖くて声さえないの。
あははは! 楽しい!
そして私は、部屋着ですっぴんだったおばさんから、赤い下着で女を飾り、お化粧までしてあげて、勃起を誘うスタイルで奴隷部屋に戻ったわけよ。もちろんいろいろ手に持って。そのとき時刻は十一時になろうとした。
「今日はもう遅いから、音が通らないマンションでも騒がれると迷惑でしょ。だからほら・・お口開けて」
トイレットペーパーを拳大に丸めたものを口に押し込み、ガムテープで顎ごと口を封じてしまう。
「ね、これでもう騒げない。女王様って言ってごらん」
「ぅぐぅ・・じょむぅおぅさわぁ」
「ほらね、何言ってるかわからない。いまねウンチしてきたの。お尻を拭いたウンコ紙を丸めてね、それを綺麗な紙に包んであげた。唾で濡らさないようにしてないと、だんだん美味しくなってくるわよ」
怯えています・・目が竦み、泣き濡れるように輝いてる。
それから私は、消毒薬を含ませたコットンで可愛い乳首を拭いてやり、怖いものを目先に突きつけた。
「わぁぅぅ! あわぅぅ!」
カッと目が見開かれ、イヤイヤと首を振る。
「ほうら怖いね、安全ピンよ。それもこんな大きく太い針」
ピンの口を閉じたとき長さが七センチほどもある大きなもの。お店の飾り付けで使おうと思い、大小さまざまピンのセットを買ってあった物でした。
手にしたのはサイズそれぞれ十本ずつ入ったセットの中の大サイズ。針なんて毛糸針ほどもある太いもので、先が鋭くないんです。
だから痛い・・くくく。
「注射針とかないでしょう。マチ針じゃ折れると怖いし。ごめんね、これしかないのよ、激痛針しか・・うふふ・・あははは!」
「あわぅ! いらぁぁーっ! いらぁぁーっ!」
イヤだイヤだと首を振ります。体が揺れて、勃起するペニスがメトロノームみたいに左右に振れてる。
「これが大、中がこれ、小さくてもこのサイズ。ふふふ、どれがいいかなぁ」
「ぁむぅ・・むぅぅ・・」
もう泣いてしまってる。
「イヤイヤしないのよ、いい子なんでしょ。大じゃ乳首が壊れちゃうかもだから中にしようか」
中サイズのものでも五センチほど。口を開いて伸ばしてしまうと、長くて太い針になる。
針を手に、一方の手で睾丸を揉み上げながら顔を見ると、泣きべそが涙を垂らして見つめている。
「お口の紙、濡らしちゃだめよ、たっぷりウンチがついてるから、痛くても噛んじゃだめ。噛んで絞るとお汁が出るわよ。さあ可愛がってあげますからね」
「ぅぅぅ・・わぅぅぅ!」
「あーあ泣いちゃった・・ふふふ、いくわよ!」
左の乳首をつまみ上げ、コネて勃たせて伸ばしてやって、横から針先を突きつけます。ゾゾーっとパンティの奥底が波立つ感じがしたわ。膣全体が蠢いて性欲液を絞り出してる気がするの。
私はきっと冷えた真顔で泣きべその顔を見据え、針を持つ手に力を入れた。
「んんーっ! むぐぐ! んんんーっ!」
涙ダラダラ。顔を真っ赤に、くしゃくしゃに歪めていて、全身の筋肉が強ばって鞭打ち台がギシギシ軋む。
「わぁぁ痛い、痛いよね。針が太くて入らないからゆっくりいこうか。こうやってヒネリながら刺していくの」
「ぅわぁぁーっ! いわぃぃーっ!」
「痛い? うんうん痛い痛い・・あははは!」
先が鈍くて入っていかない。肉の拒絶がこれほどとは思わなかった。残酷にぐりぐり回し、ネジ込んでいくんです。
可哀想にイヤーっイヤーって叫んでる。泣いて泣いて、自由にならない体を暴れさせているんです。
「ああ可愛い。癒されるなぁ。泣きべその悲鳴が好きよ。もう少しだからね」
「ぎゃう!」
乳首の反対側の皮膚が尖ってきはじめ、プツッと音がするように針先が飛び出した。一気に突き込み、針を曲げて口を閉ざしてしまうのです。
「ほうらできた、左はできたよー。次は右ね」
「わぅううう! おるるしくらはぁい! いらぁぁーっ! いらぁぁーっ!」
「ダーメ、許さない」
そして右の乳首にも横から針を突きつけて・・。
「ぎゃむ! むぐぐ! いわいぃぃーいわぃぃーっ!」
痛い痛いと涙をまき散らしてかぶりを振るわ。
ああ濡れる、ラビアがだらしなく開いてしまってヨダレを垂らしている感じでしょうか。ゾクゾクしてたまらない。
そして反対側の皮膚まで先が貫きかけて、一気に刺し込んでやったとき、いい声がするんです。
「むぎゃぁーっ!」
紙で口を塞がれたくぐもった声だから、それほど響きはしないのですけど、断末魔の悲鳴なのでしょう。口に針先を引っかけて閉ざしてしまうと、左右の乳首に安全ピンのピアスができる。
「ほらできた、可愛い可愛い・・あははは!」
涙の中で溺れるような目を見下ろし、頭を撫でてやりながら・・。
「おまえが好きなの、可愛いのよ。わかるわね?」
こくりと少しうなずきます。たまらないわ。
それから私は開かせた脚の前に回り込み、そしたらそのとき、勃起したペニスの先から白さの混じったお汁が垂れてて・・。
「何よこれ? 叫んで泣いても気持ちいいんだ?」
指先に濡れをすくって見せてやり、泣きべそのおなかに塗りつけてやったのです。
細くて柔らかい手芸用の紐を使い、睾丸とペニスをひとまとめに根を縛り、ぐるぐる巻きに絞り上げてやりました。睾丸は丸くなって張りつめて、ペニスは血管が破裂しそうなぐらい勃起する。
でも・・紫色の亀頭を見ていて、そこまでは可哀想かなと思ったときに。
「うげ・・うげぇ・・」
「あははは! ウンチの味がしはじめた? 噛むからお汁が出てくるの。ねっちょり拭き取って包んであげたからね、臭くて吐きそうなんでしょう。失礼な奴隷だわ!」
で、やめようと思ったことを決断する。消毒薬で亀頭も茎も睾丸も拭き上げてやったのでした。
「むやぁぁーっ! むやぁぁーっ! おるるしくらさわぁーい!」
「お許しくださいって? どうしようかなぁ・・女王様の素敵なウンチのお汁を吐こうとした奴隷だからねぇ」
手の甲で睾丸をぽんと叩いてやって、大サイズの安全ピンを開いてやったわ。