2016年12月05日

FEMDOM 花時計(十七話)


十七話


 結婚という愛の通念に従って生きたつもりで、気がつけば独りになってしまっていた。実の子さえも奪われていた。そのことへの疎外感というのか、人生への落胆を埋めるものを、私はじつは渇望していたようですね。
 じゃなければ、これほど貪欲に、狡猾に、あるいは残酷に男を求めたりはしなかっただろうと思うのです。
 館脇さんとは、ごくあたりまえの男女の仲で、そこにはやはり愛の危うさが潜んでいる。ダメになればまた独り。だからせめて泣きべそぐらいは檻の中に囲っておきたい。そんな想いが、私の中のあたりまえの女心を狂わせていたんだと思うのです。

 真っ白な可愛いお尻にサインペンで描いた大きなおメメ。お線香の火種で深く焼いた黒焦げの点を、二ミリぐらいの間隔でびっしり並べていく絵のために、二時間以上の拷問を与えてしまった私です。
 死んでしまいたいほどの罪悪感と、けれども、たまらない安堵の想いを胸に、完成した火傷絵を見つめてた。
「さあできた。一生消えないおメメだわ。人生を捧げてね、奴隷クン」
 腰に手をやってお尻を張らせて眺め、たまらないくなった私は、開かせたお尻の下から手を差し込んで、丸まった睾丸を手荒く揉んでやり、指先を唾でヌメらせてアナルに突き刺して嬲っていたわ。
「ぁぁん、はぁぁ女王様ぁ」
「気持ちいいの?」
「はい、いいですぅ・・はぁぁ感じますぅ」
 甘いよがり。突き出したお尻がくねくねしなり、だけどそこには消えない奴隷の証があって、あらためてマンガチックなおメメを見ていて、ああ何てことをしてしまったのと胸が痛くなるんです。

 なのにまた言う。
「そのうち、おちんちんにも絵を描こうね。乳首の周りにも。ふふふ・・変態奴隷・・おまえにはもう男の幸せなんてないんだから」

 それから一週間ほどが過ぎた夜のこと。その日はお店のエアコンが壊れてしまい、夜まだ早いうちにお店を閉めた。お料理もたくさん余ってて、タッパに詰めて彼のお部屋に向かったわ。
「エアコン大変だったね」
「そうなのよ、水漏れタラタラ。こんな時間ですもの、頼んだところで明日じゃないと修理できない。買い換えになっちゃうかもだし」
 お部屋では黄色い下着にエプロンです。持ち込んだお料理をお皿に盛りつけて出すのですが、セクシーに振る舞っても、彼の冷蔵庫にはビール一本ありません。お茶を淹れて食べるツマミ料理。だけどだから不思議なすがすがしさがあるんです。スレていない空気を感じる。
「さ、食べて」
「うむ、ありがとう、いただきます」
「うん・・うふふ」
 私に対してもMの心で接しているのか、堂々とした男らしさの中に、感謝する真心が透けて見える。それで私、なにげなく、その言葉を向けてみた。

「私のこと奥さんにしてくれる気ある?」

 いえいえ、そんなことは、ただ言ってみただけでした。イエスなんて求めてなかった。
 なのにやっぱり、ちょっと笑う彼の目色を気にしている。答えを聞くのが怖いんです。そこまで考えてるわけないだろう、あはは!」・・なんてね。

 彼はちょっと微笑んで眉を上げて私を見つめた。
「それがいるなら用意するけど」
「それって?」
「紙キレ」
 私、涙がじわりと湧いてきました。
「や、ヤだぁ、冗談よ! うふふ!」
「とっくにそのつもりでいるんだが」
「うん・・」

 それから、お風呂、ベッドでも・・穏やかなセックスの中で私は可愛い女になれていました。三十七歳の私ですが、彼の前では十九も年下の娘になれる。
 取り返しのつかなくなった若い時間。娘時代の花時計が刻んだ可愛い時間が蘇っていたのです。


 そしてそのことが、十六歳年下の奴隷の前での、揺るがない女王の姿を生んでいた。

 深夜になって家に戻り、お部屋を覗くと、首輪、手枷足枷、ウエストを絞る鍵付きベルト、それに針の傷のよくなったペニスには貞操帯。そんな姿で鎖でつないだ変態奴隷が弱い目を向けている。
 お尻のおメメも、焦げた皮がなくなって、少し赤いテンテンに変わってる。
 もちろん陰毛も処理してあります。髪の毛だって、少し伸びたところで、またざんばらに切り落としてしまったの。ペニスの傷のせいで、あれ以来ずっと禁欲・・だからね、下着姿の私を見るだけで熱いオス息を吐いている。
 明日は休み。あれからまた揃えたものも配送されていたんです。

 家に戻ってすぐ、つなぐ鎖を外してやって、けれども手枷のフックをウエストベルトの腰にかけて後ろ手にしてしまう。お店の余り物をステンのボウルに入れてやり、生ゴミみたいなエサをつくって食べさせる。
 でもその前に、ひざまずく奴隷の前に下着姿の素足で立って命じます。
「足をお舐め」
「はい、女王様」
 片方ずつ足の甲にキスをして、足指の間から足の裏まで、一日靴を履いていた汚い足を舐めさせます。
「上を向いて寝なさい」
 腰の後ろ手でお尻が浮いてしまう仰向けのポーズにさせ、顔にお尻をかぶせてしまって、汗臭くてすっぱいアソコ・・汚れたアナルも舐めさせます。
 ゾゾゾっと、加虐の性感が私を震わせ、気分がいい。

「うん、丁寧に舐めてくれたね、いいわ、お食べ」
「はい女王様!」
 手の使えない奴隷は、犬・・猿かしら・・動物そのものの食べ方でガツガツ食べて、ボウルまでを綺麗に舐める。
「とっても美味しいごちそうでした、ありがとうございます女王様、僕は女王様のお慈悲で生かされてる奴隷です」
 いい言葉を言えるようになったと微笑んで見下ろします。
「よろしい。お尻の火傷もよくなって、可愛い奴隷になってきたけど、もっともっと頑張らないとね」
「はい、女王様!」
 下着姿で抱いてやり、ブラだけを外して乳房を頬に感じさせ・・。
「可愛いよ、泣きべそ」
「はい。うふふ、嬉しいです」

 それからお風呂で私を丁寧に洗わせて、冷水をぶっかけて洗ってやって。貞操帯だけ許してやって、支柱に向いてX字になるよう鞭打ち台に固定する。
 お尻のおメメが可愛いわ・・うふふ!

 女王の私は全裸です。興奮しきった奴隷男は、すでにもうビンビン勃起。
 頬を撫で、頭を撫で、後ろから抱いてやって、乳首をいじり、ペニスを握ってやったり睾丸を揉んでやったり、意地悪します。
「ふふふ、わなわなしてるね、気持ちいいんだ?」
「はぃ女王様ぁ・・はぁぁ感じますぅ」
「イキたいね? 溜まりに溜まって辛いでしょ? だけどダメよ、射精なんてよほどじゃないと許しませんから」
 全裸の私を寄せてやり、耳たぶを噛みながら熱い息をかけてやる・・ペニスがビクンビクン首を振ってて可哀想。

 犯してやりたい。めちゃめちゃにしてやりたい。

 鞭打ち台の支柱を前に傾けていくと、腰が折れてお尻を突き出すようになる。足はもちろん開かせてあり・・。
「今夜はほら、いろいろ新しいオモチャがあるから、いい声を聴かせてね。最初は・・ほうら痛そうでしょう」
 ギザギザのあるワニ口クリップ。ハート形の重い分銅がついている。バネが強くて開こうとするとギシギシと軋むんです。
「これを乳首に・・可哀想ね・・ほうら痛い」
「あっ! むぐぐぅ! ああ痛いぃぃーっ!」
「あははは! それはそうよ、痛いはず。こっちもぶら下げてやる」
「あぐぐぅ! 痛いぃー、ああ痛いぃぃーっ!」
「じっとしてないと、揺らすともっと痛いわよ。くくくっ」

 よほどの激痛なのでしょう、可愛く泣いてしまってる。

 それから私はペニスバンドをつけるのですが、それがちょっと変わってて、奴隷に突き刺す太いものの反対側が折れ曲がって柔らかなディルドになってて、私の中にも入るのです。
 腰につけるだけで私だって感じてしまう。アソコはグショグショ。
「さあ、気持ちよくしてあげるけど、お尻でイケるようにならないと奴隷に快楽なんてないんだからね」
「はい女王様・・ああ痛い、乳首が痛いぃ・・」
「痛い? 気持ちいいでしょう?」
 全裸でペニスバンドの姿で、乗馬鞭を手に取って、大きく開いた内腿をピシピシ嬲る・・・。
「少し罰かな・・痛いなんて言ったから」
 ピシーッ!
「ぐわぁ!」
 ピシーッ!
「ぎゃぅぅ!」
「痛いの? 気持ちいいの?」
「はぁい・・ぅぅぅ、気持ちいいですぅ」
「じゃあ、もっと?」
「ぅぅぅ・・ぅうう!」
「どっち!」
「はいぃ、もっとくださいぃ・・あぅぅう!」
「泣くな! 情けないわね!」
 ピシーッ!ピシーッ!
 お尻の下・・内腿だけを打ち据えます。痛みに体が暴れてしまい、乳首の分銅がぶらんぶらん暴れてる。

「あうう乳首がぁ! むぐぐぅ!」
「痛いの?」
「いいえ・・気持ちいい・・あううう!」
「あははは! 気持ちいい気持ちいいって号泣してれば世話ないわ、あははは!」
 皮膚の薄い内腿に幾筋もの青い腫れ。そして私は太いディルドの先端にねちょねちょのローションを塗りつけて、奴隷のアナルを狙うのです。
「気持ちいいわよ、精液垂らしていいから、よがりなさい」
 黒いゴムの大きな亀頭を、すぼまった処女のアナルに押し当てて、ゆっくり腰を使っていく。
「ああーっ、裂けるぅ! 裂けてしまいますぅ!」
「あらそ? いいのよ裂けても。どうせ拡張するんですから。あははは! 女を犯す男の気持ちがわかる気がする。犯すって気分がいいわ・・あははは!」

 ヌメリ・・ヌメリ・・。
 先端を突き刺しては少し退き、突き刺しては少し退き、アナルが緩んで入っていく。黒いゴムに少しだけ血がついてる。
「ほうら、ほうら入る。もう少しよ、お尻の力を抜きなさい」
「はぁぁ・・・ああ・・ああ痛いぃぃーっ!」
「また言ったね! 許さないから!」
 それで私は一気にグイと腰を入れ、ズブリです。
「ああーっ! うわああーっ!」

 ああ感じる・・腰を使うと膣のディルドも一緒になって蠢いて・・。
 ああ感じる・・おかしくなりそう・・なんて素敵な快楽なの・・。

 私は奴隷の腰を抱いて乳房を背中にくっつけて、乳首のクリップを外してやって、だけど潰れた乳首をツネってコネて・・。
「うああーっ! 乳首がぁぁー!」
「こっちは? ふふふ」
 処女のアナルをズボズボと突いてやる。一度入ってしまえば動きはすぐにセックスモード。
「あはぁ・・うっくぅくぅ・・はぁんはぁぁん・・ぅぅうう!」
 泣きわめいてよがっています。乳首をコネた指先に血がついて赤くなってる。

「わぁぁ女王様女王様、出ます、出ますぅ! あ! あっ!」

 突き刺しながら睾丸を揉んでやる。奴隷にとってはそれしかない至福の射精が来たようです。
「イクの? 気持ちいいのね?」
「はいぃ! ああイクぅ、出ますぅぅ! んあ!」

 ブルル、プルプル、わなわな・・泣きべそが震えます。

 ああ可愛い・・可愛くてたまらない。胸に火の玉みたいな何かがこみ上げた瞬間、私にもすさまじいアクメが来たんです。
「おまえが泣くのは私のためなの、私を悦ばせるためなのよ。わかった? ねえわかった!」
「はい女王様ぁ、ああ女王様ぁぁ!」
「あぁダメ,イクわイクぅ・・狂っちゃう・・ひぃぃーっ!」

 そのとき・・奴隷のお尻のマンガのおメメが、確かに笑ったような気がしたの。

 気が遠くなっていく・・。

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