2016年12月05日

FEMDOM 花時計(十八話)


十八話


 その夜は奴隷を奴隷部屋に寝かせておいて、私一人の寝室でした。明かりを消した闇の中で、疲れているのに眠くない。日に日に奴隷らしくなってくるあの子の姿が次から次に浮かんで消えて、ますます目が冴えてくる。

 プランがあるの。奴隷には飢えさせておく。おなかが空いて、気持ちいい射精だって許されず、体も心も飢餓のどん底に置いておく。
 放置する。ぎりぎりの食料と水だけを置いて半月は家を空けたい。寂しくて寂しくておかしくなる限界まで追いつめてみたいのね。
 首輪も手枷も足枷も鍵付きで、もちろん貞操帯もさせたまま。オナニーさえも自由にならない苦悶の中に堕としてやりたい。

 完全支配・・ただ私だけにすがって生きる哀れな子。精液を出すことを許したときに、泣いて泣いて感謝する可愛い子。そんな姿を妄想して、だからますます眠れない。

 翌日は、ほとんど徹夜だったからお昼まで寝ていたわ。
 起き出して、たっぷりエサをやり、お風呂で洗ってやって。そこまではやさしく接した私ですけど。
 拘束具フル着用で、鞭打ち台に鎖でつなぐ。そしてお店にあって使ってなかった電気で冷える大きなクーラーボックスを持ち込んで、準備よし・・と。
 一リットルの牛乳パック十五本、ドリンク剤十五本、二リットルのお水が三本・・中を見せられた泣きべそは、すでにもううなだれてしまっています。
「考えて飲みなさいね、半月ほどで戻ってくるから」
「・・嫌ぁ・・」
「泣くな! 彼のところで楽しんできますから。ふふふ、毎日めくるめくセ ックスよ。毎日射精されてイキまくってくるからね。おまえになんて与えないこの女体を捧げてくるの」
「ぅ・・女王様ぁ・・」
「あー寂しい寂しい・・あははは! じゃあね、さよなら変態。明かりは消しておくからね。陽が沈めば暗黒よ。あははは!」

 彼との半月の同棲です。こうしてべったり一緒だと、どんな人でも嫌なところの見えてくるものですが、彼は違った。裏表のない人で、とにかくやさしく、何かちょっとしてあげれば感謝の言葉がついてくる。奥様の躾けがよかった。
 嬉しくて嬉しくて、おしゃぶりぐらいは当然だと思えるようになっている。彼は、私の中に少しだけあるM性までも引き出してくれたよう・・だってお部屋で私は全裸にエプロン。なのに女王様の扱いで接してくれる人なんです。

 一週間が過ぎていき、彼の家からお店に向かう暮らしが普通のことになってしまい、それからまた一週間。怖いほどの幸せの中で暮らした私は、「紙キレ」と彼が言ったそのことを真剣に考えるようになっていた。
 私のマンションにはお金はかからない。泣きべそのための牢獄でいいのですから。

 最後に、そっと抱かれてキスされて・・あたたかい気持ちで彼の家を出たのです。そしてそのとたん、ほとんど忘れていた泣きべそのことで頭がいっぱい。 ひどい女だと思いましたよ。二人の男を手玉に取ってる気さえする。

 お部屋に入る気配で泣くかと思えば、そうではなくて、外からの星明かり以外にない薄暗がりで、泣きべそは倒れてしまっていたんです。
 薄明かりの下に可哀想な裸の奴隷がうずくまり・・。
「生きてる?」
「はぃ、お帰りなさいませ女王様」
 もぞもぞと動き出す奴隷です。
 消えそうな声、落ちくぼんだ目、すっかり痩せた体。クーラーボックスは空っぽで、バケツのトイレに汚物だけが増えていた。
「私がいてくれる幸せを思い知った?」
「はぃ」
「私を悲しませないと誓えるかしら?」
「はい女王様、お誓いします」
 素直ですが目に光がありません。憔悴しきっているようです。

「うん、いい子ね、辛かったね」
 抱いてやります。肩まわりが細くなった感じがした。
「離さないわよ、ずっと一緒、約束だからね」
「はい」
「ご飯買って来たから食べなさい」
「ぅ・・ぅぅむ・・ぅぅぅ・・」
 嗚咽、震え。大きな声ではないけれど、心から絞り出すような号泣でした。
 真っ先にご飯を食べさせて、ドリンク剤を与えてやって、お風呂で綺麗にしてやって、だけどまた奴隷部屋。
 疲れ果て、おなかもふくれて安心したらしくって、泣きべそはそのまま動かなくなっていた。

 その翌日は平日でしたが、最初からお店を休みにしてました。半月の放置で奴隷がどう変わったのかを見たかった。
 朝まだ早いうちに覗いてみると、泣きべそは起きていて、部屋着ではなく赤いランジェリーと玄関にあったサンダルをつっかけて姿を見せた私に何かを感じたらしく、歩み寄って見下ろす私の足下にすり寄ってきて、足先にキスします。
「少しは楽になった? よく寝た?」
「はい女王様、ぐっすり眠りました。少し元気になったみたいです」
「うん、ならいいわ、いらっしゃい」

 鎖のリードを引いて這わせて歩かせ、そのままトイレに連れ込みます。便器の前に正座をして待つ奴隷。私はウンチ。匂いをたっぷり吸わせてやって、座ったまま流してしまい、それから立ってお尻を向けます。
「拭いてないわよ、奴隷ならどうするの?」
「はい女王様!」
 汚いお尻に鼻先を埋もれさせ、懸命に舐めてます。
「すましていても汚いものを出しちゃうの、それも私、憧れるのは勝手ですけど、女なんて男が思うほど綺麗な生き物じゃないものよ。狡いし残酷」
「はい、女王様」
「嫌いになった? 腹が立ってしかたがない? 吐き気がしたでしょ? 殴ってやりたい?」
「いいえ、お慕いします女王様」
「私のこと愛してるって言ったわね? いまでもそう? ウンチのついたケツ穴を舐めさせる女でも? 口先だけなら何でも言えるわよ?」
「口先ではありません女王様、愛しています心から」
「そうなんだ・・ふぅぅ」
 ため息をつきながら顔を見ます。まっすぐな視線で見つめる眸を、私はただ見つめます。
「もっとも、いまさら後戻りはできないけどね。もっともっと後戻りのできない体にしてやるわ」

 鞭? いいえ、痩せ細った体が元に戻るまで違う時間を与えようと考えた。
 鞭打ち台にこちらを向かせて据え付けて、身動ぎできないように縄を使ってさらに縛り、お線香を用意した。
「乳首がおメメになるように、乳輪に沿って焼き絵を描きましょうね。それから亀頭よ、おちんちんの先っちょにパンダがいるみたいに、そこにもマンガを描いてあげる」
 貞操帯を外してやると、私の下着姿を見せられながらのわずかな刺激に、若いペニスは勃起します。

 だけどそんなものは無視して、お線香に火をつける・・。
「乳首からね、いくわよ」
 肉の焦げる煙・・激痛のもがき・・悲鳴・・泣き声・・それらをまるで意に介さず、乳輪に沿って丸い黒焦げを描いていく。熱さにお尻をすぼめるとペニスがさらに勃ち上がり、乳首を焼かれている間にも白いものの混ざった汁を垂らすんです。

 このとき私は無感情だった気がするわ。ゾクゾクする悪寒のような性感だけがアソコを濡らし、だけど心が動かなかった。

「さあ乳首はいいわ。可愛いおメメになったじゃない」
 泣きべそは濡れた目で左右の乳首を交互に見て唇を噛んでます。生涯消えない証・・無言でうなだれ、人生を諦めているのでしょう。

「次はペニスよ、拷問になるからね」
 亀頭を消毒薬で拭きあげて、笠の周りをぐるりと飾り、それから亀頭の真ん中にパンダの目を描いていく。数十カ所は焼かないと絵にならない拷問です。
「気持ちいいならイッてもいいから」
「はい女王様ぁ・・ああそんなぁ・・」
「嫌って言うんじゃないわね?」
「はい、女王様」
「うん、いい子。いくわよ、覚悟なさい」
 亀頭の笠の周りから、横を焼いて尿道のところまで。亀頭の真ん中のパンダの目はそれからです。
「最後のおメメは両方とも煙草で焼くから・・ふふふ」
 背筋に冷たいものが走りますが、それは快楽にも増してアソコを濡らすものでした。

 お線香の先を亀頭の笠に寄せていく・・。

「ひっ、ひっ・・ぅぅぅ」
「まだやってないでしょ・・それとも嬉し泣き? 動かないで」
「はい女王・・ぅが! あああーっ!」
 一点を深く焼き、また火をつけて狙いを定め・・。
 もがき暴れる奴隷の体を楽しみながら、黒焦げのテンテンを描いていくの。 残酷ね・・ひどい女・・だけど私は泣きべそを愛してしまった。

「おまえがね、他の女にここを使うなんて許せないの。しゃぶらせることもしたくない。いいこと、私だけの男になるのよ、おまえの幸せはそれしかないの。わかったわね!」
 しゃくり上げて泣いていて声にならない。ただ懸命にうなずくだけの奴隷です。

 そうして図柄のあらかたをお線香で描き上げて、最後に二つのおメメです。このために買った煙草に火をつけて、しっかり火種を育ててから、亀頭の左右に目を焼くの。
「ひぃぃ・・きぃぃ・・」
 息が笛のように啼いている。
「まだやってないって。これで最後よ耐えなさい」

「ぎゃぅ!」

 そして奴隷は・・私の額を狙ったように熱い精液をぶっかけた。

 トロミを指先に絡め取り、見せつけてやったのです。
「これは何? 女王様のおでこにべったりって、どういうことよ? ふふふ、ひどい奴隷ね」
 そしてその指を私は舐めて、奴隷の美味しい精液を飲み下していたんです。
 泣きべそが目を丸くしています。
「美味しいわ、愛そのものの精液ね・・うふふ」

 私は乳房をこぼれさせ、可愛い我が子に乳首を与えてやりました。

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