2016年12月19日

自虐~ふたつの心を持つ女(十四話)


十四話


 そして、そんな玲子の失禁を私はクリトリスを舐めながらまとも
に顔に浴びてしまう・・どれほどかが口に入り、飲んでしまった。
 そのことが、ほとんど決定的な玲子への服従となったのです。

 心待ちにした三日。その日は激しい雨で早々とお店を閉めて部屋
へと戻った。今日逢える。玲子が部屋に来てくれる。胸は高鳴り、
お店で股縄パンティを穿いているだけで果て続けた甘美な時間。
「いま駅よ、雨がひどいからお願いね」
 下着と部屋着、お洗濯の準備をして私は待った。素っ裸に苦しい
麻縄のパンティ。乳首なんてツンツンに尖っています。

 ブログ。あれから二日。玲子も私も、糞をためたバケツの中まで
互いに恥辱を見せ合って、互いに全裸で平伏し合って、再会を心待
ちにしていたの。逢おうとすればいつだって行けるし来られるので
すけどね。週に二度と二人で決めた。逢えない日の切望を思い知っ
ていたいから。
 電話からしばらくしてドアがノックされたとき、私はそれだけで
イキそうになっていた。イクとはアクメよ。女は他虐を言い訳にし
たがるもので、求められるからしょうがなくて体を開き、ピストン
されるから狂ったように果てていき、しかたがなくて醜態を晒すも
の・・すましていても、じつは乱れたがっていることを隠しておき
たい。

 私と玲子の性はきわめて都合の悪いもので、自分自身の欲望を隠
さず晒して、よがり、悶える。それこそが究極の自虐だと考えるよ
うになっている。
 ドアを開けてあげると玲子は濡れねずみ。その場で全裸。下着ま
でがべっしょり濡れてしまってる。私は股縄だけの全裸で平伏し、
脱いでくれた玲子様に一夜の奴隷を誓うのです。
「上を向いて寝なさい、生理なのよ」
「はい!」
 パンティと一緒にナプキンから解放される。私の顔をまたぐ玲子
の性器が血に濡れていたんです。そしてそれが、まるで赤い薔薇が
近づくように顔にかぶさってくるんです。

 もうダメ、イッてしまう・・同性の性器が垂らす鉄臭い赤いもの
を、私は顔中を赤くして舐め取って・・飲みこんだ。
「もっと吸いなさい!」
「はう!」
 はいと応えますが、熱いラビアが口に押しつけられて言葉になら
ない。トロリとした赤い愛液を吸い取って、私は狂った愛にクラク
ラしている。

 それから玲子はシャワー。私だけが顔を赤くしたまま顔を洗うこ
とさえ許されない。私の新しい下着と、私はタンポンですから、そ
れも差し上げ、部屋着を着せてあげて、やっと夕食。
 心を込めたパスタ。お店の余り物ではないフルーツと生クリーム
のサラダ。食卓に向き合って、私だけが全裸のまま、玲子に食べさ
せてもらっている。フォークに丸まるトマトベースのパスタ。受け
取る私の顔は、トマトより赤い血に濡れて・・。

「逢えて嬉しい?」
「はい、お逢いしたくて・・私の玲子様」
「うん、私もよ」
 おだやかに微笑む玲子に私は心が溶かされていくようでした。
 そしたら玲子が、テーブルセットの椅子を横に向けて、こっちへ
来い。玲子の足下に四つん這いでお尻を向けた。
「辛い食事にしましょうね・・ふふふ」
 何だろうと思った一瞬、アナルに焼けるような痛みが走る。
 ピシーッと乾いた小さな音。私はこれほどの激痛を知りません。

 前に吹っ飛び、お尻を押さえてのたうち回る。ゴムでした。輪ゴ
ムの鞭。引き延ばした細い輪ゴムがアナルを狙い、痛みが去ってふ
たたびお尻を晒すと、次には閉じたラビアを狙われます。
 ピシーッ!
「ぁきゃ! うむむ、痛い、うむむ!」
 涙がじわり。玲子は声を上げて笑い、足下で見上げる私を見下ろ
します。
「はいご褒美」
 そう言ってパスタの丸まるフォークを口許へ。私は馬鹿みたいに
口を開けて美味しくいただき、次には両方の乳房を突き出すように
玲子に委ねる。細いゴムが引き延ばされて乳首を狙う。

 金属的な悲鳴を上げて、でも片方では許されず、もう片方の乳首
も捧げる。乳首のちぎれそうな痛み。なのに私のアソコは股縄の吸
水を超えた愛液で腿にまで粘液が伝っている。
 打たれては食べ、打たれて涙ぐみ、ふたたび食べる。
 私の部屋には鞭のような責め具はない。
「いいわ、痛かったね。ご褒美をあげながら食べさせてあげるから」
 デスクの丸椅子。太いディルドが勃ったままの椅子を持ち寄られ、
股縄を許されて、錯乱するように濡れる膣へ突き立てます。

「はぅ! ンふ・・ああイク・・」
「まだまだよ! お尻を上げてドスンて突き刺す!」
「はい・・あ・・あぁーっ!」
 テーブルに並べたパスタ・・食器の輪郭・・玲子の笑顔の輪郭ま
でが目眩のようにクラクラ回っているんです。
「はい食べて」
 フォークにたっぷり丸まるパスタを口に入れられ、味どころでは
なくなって、アクメの中で食事をする。

 なのにだんだんお尻の動きが速くなってく・・どうしたことか、
もっともっとと自ら求めているんです。ゴム鞭で幾度も打たれたク
リトリスも、アナルまでがヒリヒリし、乳首だって赤くなって。
 でもだから、ディルドの衝き上げに狂いそう。

「玲子、愛してる」

 玲子が自分を名指しに、そう言った。
 ハッとしたし、そうか・・そうなんだと理解した。
 玲子は私に自分を重ね、私のことを玲子だと思っている。
「自虐よね?」
 私は訊いた。
「もちろんそうよ。夕子を夕子だと思った瞬間、私はマゾでしか生
きられない。グズグズ面倒な私が嫌い。だから徹底的に虐めてやる
のよ。ほらもっと速く! ズボズボ虐めてやりなさい!」

 丸椅子に失禁をまき散らし、それでもパスタを突きつけられて食
べている。いま最高潮の私自身に、私ははじめて愛を覚えた。
 私は私を愛している・・いまさらながら自分本位な私に気づく。

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