2016年12月23日

自虐~ふたつの心を持つ女(十七話)


十七話


 吐き気のする便臭にまみれた性・・SMではないつもりでいたと
しても、玲子の体から出た尿までも飲まされた衝撃は、私に奴隷を
自覚させるに充分でした。
 痛く恥ずかしく、なのに調教に耐えていただくご褒美の歓びに、
そのときのことを想うだけで心が濡れてくるのです。
 あのとき玲子は男性だった・・それがゴムのペニスであったとし
ても、私の意思に反してまったく勝手に突き上げる男性器の感触は、
玲子を女王様ではないご主人様に変えていた。

 女の体に備わっていないもの・・ペニスを求める本能がそうさせ
るのか、結局レズだった関係が一気に男女の主従へと変化した。
 お店で私は股縄のさらに奥底にディルドを突き刺し、心の中では
イキ続けて動き回る。
 そしてそれと同じことを私が主となって君臨する奴隷玲子にも強
制した。アナルと膣の二穴責め。革のパンティに内向きに突起する
悪魔をくわえさせておくのです。
 今夜は玲子のお部屋。仕事から戻っても私が許すまでは二穴の悪
魔は去っていかない。私に平伏し、哀願し、お尻に血の浮くほどの
鞭を受けてようやく許していただける。

 トイレで拭かなかったアナルを舐めさせ、玲子がしたのと同じよ
うにおしっこだって飲ませてやる。
 恥辱に泣いて玲子はすがる。捨てないで。どんなことでもします
から。私そのままの女心で玲子も同じことを言うんです。
 女は可愛い・・なんて可愛い玲子でしょう。
 そう思うと、女を生きる私自身が可愛くなってたまりません。

 そうです、私たちは可愛い女。

 女の自信と言えばそうなのでしょうが、そんな関係が続くうち、
ついに私たちは可愛い姿をどなたかに見て欲しいと思うようになっ
ていた。実体があり、それでいてイメージとして君臨する仮想のご
主人様が欲しいのです。
 予定を合わせて温泉へ出かけます。混浴の露天風呂。私も玲子も
はじめての経験で、しかも私たちには陰毛がありませんし、二人と
もお尻に鞭の痕がある。
 タオルを持つことが禁止され、若い人から老人まで男ばかりの岩
風呂で衆人環視の中、凍るような恐怖と、壊れたように濡れる性器
に戸惑いながら歩くのです。

「どなたかのお指図ですかな?」

 ついに・・白髪の男性から声がかかり、揃って『はい』とお応え
します。女二人のどちらもが性奴隷。男たちは皆S様。私たちにと
っては身の毛もよだつ儀式のような入浴です。
 お風呂を出るとき岩を這って上がり、お風呂を囲うすべやかな岩
に座った私たち。視線を浴びて裸身が羞恥にぶるぶる震え、私たち
の前へと男たちが流れてくる・・。

「見られて来いと?」
「はい」
「隠すなと?」
「はい」
「なのに脚を閉じている?」

 嘘です、そんな声は聞こえません。私と玲子の背後にいるご主人様
と王様のお声・・私たちは岩に脚を上げてMの字に裸身を据えて、毛
のない剥き出しの愛欲をお見せする。

 ああイク・・イッてしまう。
 私は女・・玲子も女・・可愛い女よ。

 白髪の方がおっしゃいました。
「二人ともいい子だね、可愛い人です」
 クラクラするお褒めの言葉。私たちは衆人環視で女同士抱き合って
しまいます。 

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