2017年01月04日

大江戸変態事件帖(序章の下)


●廻船問屋 若妻千代(序章の下)

 品川あたりの船着場。
 月闇に小舟が来る。岸に着くと、風体のよくねえ野郎どもが
群がったのだが、そん中に結構いい女がいやがるぜ。

「渡海屋さん、抜け荷はもう勘弁してつかあさい」
「うるさいんだよ、誰のおかげで商売してると思ってるんだい」

 弱っちい男が一人。可哀想なお千代の亭主だと思われた。
 安物時代劇のワルの定番、渡海屋さん。エラそうな女は渡海
屋のカミさんらしい。お千代の亭主は下請けで、脅されて抜け
荷に手を染めたってぇことだった。
 性戯の味方、伊香瀬安範、見過ごせねえぜ。柳生新陰流、免
許更新講習中の腕が鳴る!

 ナーオ! フギャァ! サカリのついたニャンコがうるせえ!
「誰だ、そこにいるのは!」
 ほら、めっかっちゃった。このラブ猫め。

「ふっふっふ、悪事もたいがいにしな、この俺が知ったからに
ゃぁ見過ごせねえな」
「しゃらくさいねサンピン! 野郎ども、やっちまいな!」
 野郎どもは、ひぃ、ふぅ、みぃ…ざっと八名、エイトマン。
 馬鹿な奴らだ、この俺様に抜かせるとは。
「アチョォー!」
「ヒー!」
 てめえらショッカーか? あっという間の悪人退治、男ども
はバタバタ倒れた。

 そんとき健気なお千代さんが駆けつけらーな。
「おまいさん怪我はない? もうっ、だから危ない真似はよし
なって言ったじゃないか。ばかばかばかばかばかばかばか!」
 なんたる茶番。亭主に胸ドンしちゃって可愛いなー。
「おい亭主!」
「へい!」
「こんつぎ恋女房泣かせやがったら叩っ斬るぞ! おうちに帰
ってやさしくパコパコしてやんな、わかったかい!」
「あぁん伊香瀬の旦那ぁ、かっこいーい。きっとお礼にうかが
いますから、南蛮渡りの、でるどーで逝かせちょーだい、アハ
ンアハン」

※おいヘボ作家、この寸劇、書き直したほうがいいんでねーか。

 さて渡海屋の美人妻。どうしてくれよう、むっふっふ。
「見逃しておくれよ、命ばかりはお助けを」
「許せねえな、覚悟しな!」
 シュパパパッ! 電光石火のオイラの剣が帯を断ち、着物を
切り裂き、真っ赤な腰巻きをスパッと両断。いい女は素っ裸!
「ひぃぃ、どうかお助け、カラダをあげる、好きにして」
 素っ裸でまつわりついて泣いちゃったがね。

「抜け荷の中身は! こりゃ何でい!」
「南蛮渡りのバラ鞭に一本鞭、これがぎやまん浣腸、ばいぶぅ
とかもありますけどね、ンっふ」
「こっちは!」
「南蛮渡りの、穴開きぶらじゃー、その他もろもろ、えすえむ
ぐっず」
「コラてめえ! 不埒な良品ばかりじゃねえか! オイラが全
部もらっとく!」

 やさしいオイラにゃ女は斬れねえ。
「もうしねえな? 悪いことしたって思ってるよな?」
「あい。ぇぇーん、ごめんなさーい」
「うんうん、いい子いい子。しかしついでにお仕置きだ、向こ
う向いて四つん這い」
 南蛮渡りの、ばいぶぅで、くねくねビィィーン。

「アハンアハン、逝かせ屋アハーン!」
 性戯の味方だ、伊香瀬安範、悶える女はカワユイぜー。


追記)序章はあくまで冗談ですよ。逝かせ屋アハンの活躍に
   ご期待ください。近日開演予定です。

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