2016年11月12日

妻の性 シーン10

遠藤久美子

 主人には姉が二人います。上の姉は私とは十二も歳が
違い、中の姉とも十歳違う。二人とも美人です。
 主人は私より六つ上で二十六。私は二十歳で結婚した
のです。主人は歳の離れた末っ子で、二人いるお姉ちゃ
ん子でしたから姉たちにべたべただったし、ちょっと気が
弱く、とりわけ中の姉の言いなりになっています。中の姉
は気が強い。

 二人いる姉を最初に紹介されたときから私は本能的な
怖さを感じていた。二人とも意地悪ではなかったし、やさ
しい姉たちなのでしょうが視線がねっとりとからみつく。
 レズっぽい目。そして明らかに私を狙う視線です。
 中の姉には子供もいましたが、上の姉は子供ができる
前に離婚して男なんて二度とごめんだと言ってます。上
の姉は穏やかな人なのに、ハネっ返りの妹がむしろ妻に
は向いている? 不思議なものだと思います。
 その姉たちも含めて、私たちは新宿ターミナルの同じ
私鉄沿線に住んでいる。都心に近い賃貸に私たち。二つ
向こうの駅に上の姉が賃貸マンション、その先の郊外に
中の姉が戸建てを買って暮らしていました。

 ジューンブライドで結ばれて三月ほどして、主人が会社
の研修で三日家を留守にする。待ってましたとばかりに
上の姉に呼ばれます。中の姉も、ご主人の実家が近くて
子供を預けて来ています。
 女の独り暮らしには贅沢な1LDKのマンション。LDK
がばかみたいに広いのです。リビングのソファに座る二
人の姉の前に私は立った。
「あの子は私たちの宝なのよ。早くに母が死んで私たち
姉妹で育てたようなものですからね」
「だからね久美子、あなたにはあの子を幸せにしてあげ
て欲しいのよ。妻としても女としてもよ…ふふふ」

 二人に言われて私はもちろんうなずいて、そしたら姉た
ちが顔を見合わせてニタリと笑った。
「わかったらはじめましょうか、CFNFね」
「CFNF?」
「着衣女性、久美子は全裸。お脱ぎなさい!」
 中の姉にばしっと言われ、そしたら上の姉が、なぜか
ソファの横に置いてあったキャスター付きのトラベルバッ
グを引き寄せながら言うのです。
「おとなしく脱いだ方がいいわよ。ほら、これなあに?
言ってごらん!」

 バッグから一つ一つを取り上げます。
「縄です」
「そうね。じゃあこれは?」
「乗馬鞭です」
「はい次。これ、それにこれは?」
「あぁぁ、バイブとディルド…」
「これは?」
「あぁそんな…注射器みたい」
「違う、浣腸器よ。これらを使って欲しくなければ素っ裸。
あの子を満足させてやれる淫乱妻に躾けていきます」
 上の姉はやさしい人だとばかり思っていました。やさし
いのはやさしのかも知れませんが性的に変態みたい。

 スカートとTシャツは脱ぎましたが、そのとき着ていた
青に花柄の下着がどうしても脱げません。二人の姉は
目配せし合って立ち上がり、中の姉に後ろに回られて羽
交い締め。上の姉に下着を引っ剥がされてしまいます。
「あら陰毛が濃いわ、いやらしい体して、うふふ!」
 そしていきなり、上の姉に唇を奪われて、指先をいやら
しく曲げた二本の指に、閉じたラビアを割られ、体の中ま
で掻き回される。
 抗う力もありません。体から力が抜けて私はそのまま
上の姉に抱き締められて、乳房を揉みしだかれながらデ
ィープキス。そのときでした。中の姉にお尻をパァンと
叩かれて、脚を開いてお尻を突き出すように命令されま
す。

「はぁぅ!」
「ほうら入ってく、太くて気持ちいいでしょ! お尻振って
よがりなさいね!」
 ブィィィーン!
 いきなりバイブが子宮に届くまで突っ込まれスイッチオ
ン。はじめて体験する悪魔の振動と、セックスみたいな
抜き差しが、お腹の中からクリトリスまでを激震させる。

 意識が消えていくんです。体が天空を舞っている。
 これから二日二晩、私はどれほどの恥辱に濡らしてイ
キ続けることでしょう。

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