2016年11月19日

妻の性 シーン16

原島律子

 日当たりのいいベランダでゴーヤを育てる。毎年この
時期が楽しみです。森のムードが楽しめるグリーンの
カーテン。大きなプランターを三つ並べ、一鉢に二本ず
つ、わざと枝葉が粗く茂るように植えておく。
 少し距離はありますがJRの高架が見える。ウチはマ
ンションの六階なのですが土地の起伏の関係で、高架
の上を走る電車からならそんなに高くは見えないはず。
 次の駅まで遠くない。そのことで電車がときどきスロー
で通過する。信号があるようです。ダイヤがクロスする
時間帯ならしばらく停まっていたりする。

 初夏の陽射しは心地いい。ゴーヤも元気に枝葉をの
ばし、風を涼しくしてくれて。
 主婦ですから家事をします。リビングのサッシを開け
放ってお掃除したり、洗濯物をベランダに干したりと午
前中はとりわけバタバタ。
 クーラーが好きではありません。午後になっていよい
よムーッとしてくると少しはお部屋を冷やしたりするの
ですが、私は冷房には弱いのです。

 だって。

 家の中では全裸です。素っ裸で過ごしているのが私
らしい。乳房はD。くびれてお尻の張り出したエッチな女
体に生まれてしまった。
 裸でいて寒くないならパンティさえ穿きたくない。素っ
裸でお乳をぷるぷる、お尻をむにゅむにゅ揺すっている
のが大好きで。適度な露出はアソコを濡らす。欲しくな
ってたまらなくなり、だから主人の帰りが待ち遠しくて
可愛い妻になれるのですもの。
 家では全裸。お買い物に出るときだって余裕のある日
は下着を穿かずにミニスカで、クルマでわざわざ遠いス
ーパーまで出かけたりしています。

 ジョーロを持ってゴーヤにお水をあげるのですが、枝
葉のカーテンはどんなレースよりも目が粗く、黒々とし
た陰毛を茂らせた素っ裸の私を、チラチラどころか素通
しにしてしまう。水やりは朝と夕。とりわけ朝はゾクゾク
しちゃう。通勤帯にひっかかり過密ダイヤな電車が高架
の上に停まってしまう。

 やぁん、見られてる。

 間抜けな女、無防備すぎる、それでもなければ露出狂
ぐらいに思われているのかしらね。
 電車にお尻を向けて膝を曲げずに屈んでみたりもする
んです。少し距離がありますからさすがにアナルまでは
見えないでしょうが、真っ白なお尻と、もしかしたら陰毛
のまつわりつくクレバスぐらいは見えているかもよ。
 男の人や女の人。通学の子たちだって見てくれてる。

 背筋にゾゾゾと寒気のような性感が突き抜けて、乳首
なんてカチンカチン。アソコはべっとりどころじゃありませ
ん。愛液が糸を引いて垂れてくる。動き回っていたりす
ると内腿なんてヌラヌラなんです。
 息が熱い。全身に滲むような羞恥の汗を感じながら、
たまらなくなって指を使う。
 ああベトベト。二本まとめた指先がグチャって音をさせ
て苦もなく入る。よくてよくて叫びたいほど感じているの
に声は出せない。

 ベランダのストリッパー。これよりない解放に私の女穴
はダラダラ濡れる。

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