2016年11月25日

FEMDOM 花時計(四話)


四話


 それで私は、置いてあったお店の売り上げ何日か分・・二十万ほどを握らせて、ある種のものを揃えてくるよう命じたのです。最後にあの子を試してみたの。それだけあれば、とりあえずの家出ぐらいはできるでしょうし、それでも戻ってくるものかを試したかった。
 あの子が出ていき、すぐ電話を取った私は・・。
「悪いけどいますぐ、大至急でお願いできるかしら?」
 便利屋さんを呼びました。衣装部屋とあの子の部屋を入れ替えてしまうためにです。ちゃんとしたお部屋にはドアがあって中が見えない。これ以上おかしなことをされたらたまりませんから。衣装部屋なら間仕切りを開け放ってしまうこともできるんです。
 男の人が三人でやってきて・・と言っても、あの子の部屋にはたいした物は置いてなく、衣装部屋の中身を移しただけだったのですが、あっという間に模様替えをしてくれた。

 お昼を過ぎて、一時・・二時・・三時前に章俊が戻ってきたんです。それで私は確信したわ、あの子は私のことが好きなんですよ。十七も違う私でも女として見てるんだと確信できた。

「ちゃんと揃えたんでしょうね?」
「はい、買ってきました」
 大きな袋を二つと薄いボール箱に入ったそのものまでを揃えて来たわ。
「こっちいらっしゃい、今日からここがおまえの部屋よ」
 章俊がぽかんとしてます。衣装部屋がすっかり空になっていて、そこには物がほとんどなくて空き部屋にされていたものだから。
「買ってきたものを並べなさい」
「はい」

 南京錠付きの革の首輪、鎖のリード、黒革でできた手枷足枷とそれ用の南京錠、ウエストベルトと南京錠、透明な硬質ゴムで作られた貞操帯とそれ用の南京錠、そして乗馬鞭、それからバラ鞭・・そして最後にボール箱からパイプの椅子が取り出され、とりあえずはそれだけです。後は追ってネットででも揃えていけばよかったでしょう。

 バイト先に電話をさせて辞めさせて、すべての準備ができたのでした。

「ここにおまえの着るものはありませんから。全部処分しましたからね。覚悟して脱ぎなさい。それも処分しますから」
「は、はい・・」
 Gパンとシャツとジャケット、パンツまでを取り上げて、素っ裸の章俊に土下座をさせます。

 このときでした。花時計の周りでしおれかけてた女の花が、新しい花にとって代わって、新しい私の時間を刻みはじめていたのです。平伏す白い男の体にしゃがみ込み、顔を上げさせ、言ってやる。
「おい変態!」
 頬をパァンと叩いてやったわ。
「はい!」
「私のことは何て呼ぶの!」
「はい女王様です・・女王様の紀代美様です」
 またパァンと叩いてやる。顔をしかめて、でもすぐに目を開ける変態に、最初の命令を言い渡してやったのです。
「これから二日は餌抜きよ! ずっとつないでおくからね!」
「はい女王様!」

 そして私は大きな断ち物バサミで、あの子の髪をザクザク切ってやったんです。それは醜いざんばら髪。章俊は、怯え切って泣いてるみたい。それがまたムラムラさせるの・・私の中からやさしさが消えていました。

 首輪をして南京錠で封印し、腰に幅広のベルトを巻いて封印し、手枷をつけた両手を腰の後ろで封印し、足枷を巻いて封印し、左右の足首をチェーンでつなぐ。もちろん首輪にも鎖のリードをつけてやり、そして最後に・・。
 立たせた変態の萎えたアソコ・・若い性器・・睾丸とペニスの根をリングで少し締めあげて、透明なシリコンゴムでできたペニスカバーを装着して根のリングとつないでしまい、南京錠で封印します。
「ふふふ、変態らしい姿になったわね」
「・・はい」
 すでに涙目。
「射精なんて一切禁止よ、許すまでイカせてあげない」
 そして私は変態が望んだ私の赤いパンティだけを穿かせてやったわ。Tバック。硬い貞操帯のもっこりが際立って、丸まる睾丸がはみ出してしまってる。

 それから・・がらんとした空間にひとつだけある、あの子の部屋から持ち込んだパイプ製の座卓の脚の丸い穴に首輪のリードを通して、それも南京錠で封印する。
「しばらくそうして反省なさい!」
「はい女王様、心から反省します」
 キッチンにあるプラのボールにミルクを満たし、トイレ代わりの小さなバケツをそばに置き・・だけど揃えたばかりの特殊な椅子や、まして鞭なんかは使わずに、模様ガラスの扉を閉じてしまった。

 お部屋の明かりは消したまま、それでも廊下の明かりだけで充分明るく、その中を私は、変態の存在などまるで無視するように扇情的な下着だけの姿で普通に動いていたんです。廊下に面して全面ガラス・・私の姿はもちろん透けているでしょう。
 そうやって食事も与えず、次の日曜、私が起きるまで放置して、ボールにミルクだけをなみなみと満たし、部屋を覗いた。

 奴隷は座卓につないであって、でもその程度のものなら引きずって動けるのですが、それは少しも動いてなかった。両手を腰の後ろにつながれた辛い姿勢で、じっと耐えていたようです。
 私は口をききません。空っぽだったミルクのボールを交換して、おしっこだけしたバケツのトイレを綺麗にし、そそくさと部屋を出る。そのときの私はパンティだけ。カタチのいい乳房もそっくり見せてやり、奴隷は遠慮がちな視線ながら、くまなく私を見ています。

 さらに夕刻まで放置して・・ミルクとトイレ、同じ世話だけしてやって翌朝まで放置です。そのときもパンティだけのヌードを見せつけてやりました。

 その翌日は月曜日。土日休んだお店のために私は早くに家を出て買い物をし、それらをお店に置いてから一度戻り、お昼過ぎになってパンティ姿でお部屋を覗く。
 長い長い放置です、おなかもぺこぺこ・・それでも座卓は動いていない。
 ミルクと、やっぱりおしっこだけのトイレを片づけ、そ知らぬ顔で家を出てしまうのでした。戻るのは深夜です。どれほど苦しく寂しい時間か・・あの子を想うだけでゾクゾクしちゃう。


 その夜はムシャクシャしてました。ほんと嫌な客が多すぎます。ブラウスに透ける胸をあからさまに見られたり、タイトミニの蠢くヒップを舐めるように見られたり、なにげなくお尻を触るクズもいる。飲めば許されると思ってるバカばかり。
 戻ったときには深夜の一時になっていた。私は着ているものだけとっとと脱いで、黒いブラパン姿で部屋を覗いた。
 ぷーんと嫌な臭気がこもっています。バケツを覗いて笑ってやったわ。
「あらあら臭い臭い。蓋がないとダメね、吐きそうよ」
「はい、我慢できませんでした・・お帰りなさい女王様、お仕事お疲れさまでした」
 軽い座卓は相変わらずぴくりとも動いていない。

「動けるでしょうに。そんな軽い物、どうにだってなるはずよ」
「はい」
「でも動いてないね。ずっと耐えていたんだもんね」
「はい女王様」
「私を想って?」
「はい! 償います、どんなことをしても・・ごめんなさい紀代美様」

「ふぅぅ・・ったく、どうしようもない変態なんだから」

 それで私は首輪のリードを座卓から解放し、両手も手枷はしたまま自由にしてやり、ウンチの始末を命じたのです。
「お尻もちゃんと拭いてらっしゃい。頑張ったご褒美あげるから」
「はい女王様!」

 そしてあの子が戻ったとき・・買っただけで使ってなかったあの椅子を部屋の真ん中に置いたのでした。

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