2016年11月28日

FEMDOM 花時計(八話)


八話


 鍵付きの首輪それに手枷、足枷、やっぱり鍵付きで快楽を奪う貞操帯をつけさせて、私の赤いパンティを穿いた姿で、買ってきたお弁当の中身をぶちまけたボウルに顔を突っ込んで貪り喰う泣き顔を見ていると、たまらない気持ちがしてしまう。

「美味しいわね?」
「はい! 美味しいです! うふふっ!」

 笑った。あーダメ、可愛い・・と思った瞬間、母性が騒ぎ出して残酷への思いをつぶしてしまうのです。ボウルに山盛りだった残飯のような餌をぺろりとたいらげ、振り向いた泣きべそ。
 そのとき、とりあえず部屋着に着替えていた私は、リビングのソファに座り、奴隷を呼び寄せて目の前に正座をさせたのです。
「寂しかったね」
「はい」
「悲しくて、それに怖かったでしょ?」
「はい・・ぅ・・」
「泣いてもダメよ。オナニーだって、ずっと射精してないもんね」
「ぅっぅっ」
 弱い目にまた涙が浮かんだとき、たまらない性衝動が湧き立ってきたのです。

「舐め椅子を」
「はい?」
「持ってらっしゃい! バラ鞭も!」
「はい!」

 リビングという常識の中の風景にそれを置く。鞭なんて異世界のものが割り込んでくる。私には奴隷がいて変態的な日々があるんだと、いまさらながら思い知らされ、離婚から鬱積していた性欲がどれほどドロドロしたものだったか、私はまるで違う自分を見たようでした。
 テレビをつけたら、どうでもいいドラマをやっていて、それが偶然、刑事がスナックを訪ねてママと話し込む、そんなシーンだったのです。安物の推理ドラマ。そのママは離婚していて、傍目には吹っ切れたようでもじつは過去を引きずって・・そして夫殺しの犯人だった。
 とまあ、ありきたりの筋書きなんですが、このときは妙に自分に重なった。
 私という女の現実にです。

 似たようなスナックのママの私が、穏やかでやさしく見えるその私が、若い性奴隷を飼っている。ふふふ、実感のないふわふわとした不思議な想い。

 奴隷を寝かせて便器椅子を顔にかぶせ、両手の手枷を椅子の脚につないでしまうと、すでにもうペニスカバーの中で苦しそうに膨張しだす赤黒い肉棒を解放してやる。
 そうした愛撫ではない刺激でも飢えたペニスは直立し、けれどシャワー以前のそんなものには触れる気にもなりません。

 部屋着の裾を上げて、またいで座る。ひろがるスカートで表情はうかがえませんが、生唾もので見ているはず。
「私のアソコ、素敵?」
「はい、お母様!」
「あらそ。うん、いいわ、甘やかすには早いけどご褒美です。お風呂の前だからラビアもクリトリスも綺麗にね。あふれてくる美味しいものも綺麗に舐めて。それからお尻の穴もよ!」
「はい。ぅぅぅ・・嬉しい・・」
 嬉しい? 嬉しくて泣けるのかしら?
 こんな屈辱、よくも泣いて喜べるものだわ。

「ぁ・・ぅふ・・ぁぁン」

 女体が溶けそう。クレバスをくまなく舐めて、クリトリスを舌でつつき、ラビアを吸いのばすようにして、熱い舌がベロベロと蠢いて、私は服の上から乳房を揉んで、わなわな震えていたのです。
 ぺちゃぺちゃ・・クチュクチュ・・ひろげたスカートの中に得体の知れない熱源があり、湯気を上げるような熱がこもってお尻までが熱くなってくるようで・・。

「あぁーぁー・・はぁぁ・・いいわぁ泣きべそ、ああ感じる、おかしくなりそう・・あぁん、いいわ!」

 細く開けた喘ぎ目の中で、泣きべそのペニスが上下に脈打って腕立て伏せをしているようで、そばに置いたバラ鞭をつかみ、私はアクメから気を逸らすようにペニスと睾丸をバサバサ打った。泣きべその薄い胸に素足を上げて、指先をカギ曲げして乳首をツネり、そうしながらバサバサ打ったわ。
 だけど椅子の下の舐め舌はよけいにベロベロ回転しだし、鞭のリズムを崩してしまう。
 ああ来る・・もの凄いものがやってくる・・。
「はぁぁーっ! 泣きべそ、お尻もよ!」
 アソコから舌を遠ざけないと・・そうでないと失禁してしまいそう。

 だけど、どういうわけかアナルもすごく感じるの。感情が乱れてる。狂った母性? まさか愛情? よくわからない女心が高調しているのでしょう。
 そして、ちょっと強い鞭を振るって、そうしたら・・。
「ぁう! ううーっ、お母様ぁ、出ますぅーっ!」
 ピュピューッって、胸に載せた私の足の足首のところまで熱湯みたいな精液が弾けます。
「ああ気持ちぃーっ! お捧げします、お母様ぁ! お慕いしますぅ! 愛してますぅーっ!」


 そのときだった。私はすとんと醒めてしまった。

 捧げるって、いったい何を? 

 慕っているの私のこと? どうしてかしら?

 愛してるって、おまえは私の恋人なの? 

 愛なんて信じたばかりに私は子供だって取り上げられた身の上です。
 今夜はご褒美・・この後だって、いろいろ考えてあげてたのに、それもこれも吹き飛んでしまったわ。
 天空から深海へ落ちたように、説明できない落胆と怒りがこみ上げてきたのです。

「おまえね・・私の足に汚いものをぶちまけておいて捧げるですって。慕うだの、言うにことかいて愛してる? 軽々しくも、よく言えたものだわよ! 何様なのよ、この奴隷!」
も、申し訳ございません」
「うるさいわ! おまえはよけいなことを言ったのよ! 汚れたパンティひっくり返して、この私を侮辱して、その償いのはずじゃなかったの! 許さない。二度と無駄口きかないように調教するわ! 拷問です!」

 声を荒らげ喋っていながら、私は何を言ってるの・・何で怒るの・・わけのわからない激情に衝き動かされてしまってました。

 怯える泣きべその耳をひっつかんで引き立てて、とうとう鞭打ち台を使うときが来た。
 それだけじゃないわ、なぜかお線香までを用意した。仏壇のお線香です。
  

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