2016年11月28日

妻の性 シーン20


西城ルミ


 ノーパンティがどれほどのことでしょう。スカートを穿い
てるじゃない。ノースカートのほうが刺激ある。
 もともと露出癖はあったのでしょうが、もしも誰かに
見られたらと思うだけで体中が性感帯。

 それを私は白昼の街中でやってしまう。アクシデントを
装って。
 発端はまさにアクシデント。夏のことで、そのとき私は
ストッキングを穿かずにミニスカで街へ出た。食い込む
感じがたまらなくてパンティはTスタイルに決めていまし
た。デパートだったわ。トイレに入ってファスナーを忘れ
てしまった。上はお尻を隠せないショートなブラウスだっ
たんです。

 真っ赤なヒモT。腰のホックがかかっていてファスナー
フルオープン。お尻丸見え状態で街中から駅の中まで
歩き回ってしまったの。教えてくれたのは女性でしたが、
トイレからかなりな時間お尻を見せて歩いていた。
 羞恥です。顔から火が出る思いでしたが不思議な高
揚感に酔ったようになってしまった。

 スカートを改造し、しゃがんだりしておなかに力が入
るとスカートが落ちるようにしたんです。下はTバックだ
けなのよ。駅でもいいし、公園でもいい。ときにはホコ
天でやってみたりもするんです。
 すとんとスカートが落ちてしまう。下はほとんど裸で
しょう。周りの視線が集中する。寒気がするほど恥ず
かしく、きゃーなんて言ってみたりすると、よけいに目
が集まるもの。
 ときめくの。ドキドキしちゃって息が弾んで、アソコな
んてべっとり濡れてる。
 そういうときのオナニーは最高よ。事故なんですから
誰もヘンには思わない。あらあらって感じでしょ。男の
人ならラッキーって思うでしょうし、やさしくしてあげたい
って思いませんか。

 それを私はセフレハントに使います。狙っているのは
道を隔てた向かいのアパートの男の子。学生さんでバ
イクを持ってて、お天気がいいとしょっちゅう洗って磨い
ています。大切に乗っている。素直だしやさしい感じの
男の子。
 私の方は家の前が駐車場で私のクルマが置いてある。
 そんなときもっとマヌケなドジを演じる。ドアにスカート
が挟まって気付かず歩いてパンティヌード。

「こんにちは」
「あ、うん、こんにちは。また磨いてるのね?」
「そうなんですよ、すぐ汚れちゃうから」
 顔を見るとかならず挨拶してくれる。そのときも赤いヒ
モTでソフトなフレアミニ。わざと切れ目を入れておいて
ビリビリ裂けるようにしてあった。
 ドン。ドアを閉めて、そしたら彼がちょっと見てこくりと
挨拶。じゃあね。そんな感じで手を上げて大股で一歩を
踏み出す。ビリビリって布地が裂けてお尻からスカート
が消えている。

「きゃぁぁーっ」
「うわっ! うぷぷ、わははは!」
「あぁん嫌だぁぁーっ、笑わないでよー」

 しゃがみます。前を押さえ、わざと後ろを向いてしゃが
み込むとお尻そっくり丸出しです。彼ったら、すっ飛ん
で来てドアに挟まったスカートをどうにかしようとしてく
れますが、ビリ裂けだからどうにもならない。
 ちょっと涙を浮かべてみます。演技ですけど。

 イチコロでしたね。そのときの彼は素敵でしたよ。着て
いたTシャツをさっと脱いで手渡してくれんです。上半身
裸。若い胸。腹筋の浮き立ったおなか。
「ありがとう」
「ううん、いいんです、泣かないで」
 やさしい。若いナイトよ。嬉しくてほんとに涙が湧いて
来て、私は一度お部屋に戻ってミニスカを穿き直し、お
礼のお菓子を持って彼のお部屋を訪ねます。
「ぅぷ、うくくくっ」
「ううン、もう、エッチなんだからぁ!」
 ふっふっふ、いいムードよ。狭いお部屋のベッドに座っ
てごろにゃんしてみる。

 時間の問題よ坊や。 レイプするから覚悟なさいね。
2016年11月23日

妻の性 シーン19

新井のぞみ


 主人の弟とアバンチュール。主人は長男で二十九歳、
私は四つ下。主人のすぐ下に二つ違いの妹がいましたが
結婚してとっくにいない。そのさらに三つ下に末っ子が
いるのですが、この子が食べてしまいたいほど可愛い。
 名は陽一。私の一つ下で二十四歳。目がくりくりして
いて女の子みたいなの。主人と知り合ったとき、じつは
一目惚れした弟なんです。
 その陽ちゃんがバイクで事故。脚を折ってしまい退院
してもギプスで固めて動けません。膝の上下を複雑骨折。
でもそれは時間の問題。後遺症もなく治るだろうという
ことです。
 主人の実家はお寿司屋さん。義父と義母が二人でやっ
てる。出前もありますからお店は忙しい。介護用のベッド
をレンタルし、右足を吊って陽ちゃんは寝ています。
 まだしばらくは歩けません。お店は住まいの隣りの別
棟です。家の中に私と陽ちゃんの二人きり。可哀想だし、
可愛いし、私が付き添って看病している。

 かなり短いミニスカです。最初のうちは普通のパンティ
だったのですが、Tバックになり、いまではノーパン。
 円な眸で見ているのをわかっていながら、わざとお尻を
向けて脚を曲げずに屈んでみたり、意識して胸の空いた
Tシャツを選んでベッドへ屈み、Cサイズの乳房を乳首ま
で見せてあげたり。
 きっとドキドキするのでしょう。チラチラ見ては目が合う
とさっとそらす。うふふ、とにかく可愛い。
 しばらくは下の世話も私がします。お風呂もダメで体を
拭いてあげたりしている。
「姉さん」
「はあい? おしっこ?」
「うん」
 そのときの泣きそうな顔がたまりません。お布団をめく
ってシビンを差し入れ、可愛いものを私がつまんで排尿
させます。やわらかな茎を握ってちょっと揉むようにして
あげると、若いからすぐに太くなってくるんです。

「あー、また大きくしちゃって、エッチな子ねー」
「ごめん。ごめんなさい」
 あー、ダメ。抱き締めてあげたくなります。お尻を向け
て身を屈め、きっとあの子はお尻の谷底の性器を見て
いるはず。ドキドキしちゃって勃起させてることでしょう。
「じゃあ体拭きましょうね」
 お布団をめくってしまって寝巻きの前をはだけます。
足を吊っていますからパンツは穿けない。若い体の中心
に黒々と陰毛が密生し、裸にされていくだけで勃ててし
まった可愛いペニス。
「なによコレ。触られて感じてるでしょ」
 爪先で弾いてやったり。すでに泣きそう。体を拭きなが
ら小さな乳首をつまんであげたり、温かいタオルを勃起
するものに蒸すみたいに巻きつけて、お布団の中で緩み
きった睾丸を揉んであげたり。

「あぁん、姉さぁん」
 甘えます。
「そうよね、オナニーもできないもんね。溜まってるよね」
 乳首にキスしようと屈むと白い乳房がそっくり見えます。
陽ちゃん、じっと見てくれる。
「私のおっぱいって綺麗?」
「うん、綺麗だよとっても」
「ありがと」
 それで乳首を含んでやるとガチガチに勃起したペニス
がビクビク頭を上げ下げしている。
「ふふふ、内緒にしてくれるなら見せてあげようか?」
 真っ赤になってうなずきます。
 ベッドの横にバケツを置いてお湯があり、タオルをそこ
で絞るのですが、そのときに枕元にミニスカのお尻を
向けて脚を開き、膝を折らずに屈みます。枕の上で横を
向けばアソコ丸見え。
「見えた?」
「う、うん、はぁぁはぁぁ」
 ハァハァ言ってる。可愛いわぁ。
「欲しいよね?」
 もう声もありません。おどおどしちゃって、視線がきょ
ろきょろ。

「うふふ、可愛いわよ、好きよ陽ちゃん。苦しいでしょう
からしてあげるね」
 勃起する陽ちゃんにキスをして、茎裏をペロペロ舐め
て。そしたら陽ちゃん、暴発させてしまうんですよ。まだ
ンゴンゴしてないのに、ピュッピューッです。
「あははは、出しちゃったねー、あははは!」
 お腹にくっぷり溜まった青臭い精液を私が吸って口に
溜め、口移しに陽ちゃんに飲ませてやる。ごっくんします。
恥ずかしそうに唇を噛んでいて、ほんともういまにも泣き
だしそう。
 Tシャツをめくり上げてブラを跳ね上げ、おっぱいをそっ
くり出して乳首を吸わせる。
「おいちい?」
「あぁん、姉さんのこと好きになっちゃう」
「ほんと?」
「大好きかもぉ」

 嬉しかったわ。
 ミニスカをまくり上げ、ベッドに上がって顔をまたぎ、女
の陰毛で鼻先をくすぐってやったりして、頭を引き寄せ、
とろっとろのアソコを舐めさせてあげるのです。

「美味しい蜜でしょ、もっと舐めて。うふふ!」

2016年11月22日

妻の性 シーン18


松坂晶子


 親元を離れて解放されたあの頃の体験が私の倫理を
変えてしまった。女子大の美術部に入った私は女ばかり
の中でモデルにされた。生徒は女でも先生は若くて素敵
な男性でした。オールヌード。もちろん絵のモデルです
からエッチなポーズではありませんが、多くの視線に晒
されて素っ裸でいる心地いい羞恥。
 そのとき私は激しく濡らし、それからというもの、エッチ
なことばかりを考えるようになっていた。
 ノーパンミニスカなんて女ならあたりまえのプチ冒険。
ドキドキして濡らしてしまう。だけど自分を粗末にしたく
はないから誰かれかまわずセックスというわけでもない。
彼はいましたが、彼にはむしろカタい私を見せたがり、
それはいまでもそうですから夫は貞淑な妻だと思って
いるはず。

 ローター付きのパンティを穿いて外を歩き回るところ
から独り遊びがはじまった。大きな公園が近くにあって、
ウオーキングがてらベチョベチョに濡らし、戻ってから
はオナニーです。主人はスケベなくせに淡白でつまらな
い。ですが不倫にまで進めようとは思いません。臆病で
すからそこまではできないの。
 美術部でしたが文学部。文章は得意です。色エンピツ
で挿絵レベルのエッチを描き、性的なエッセイを添えて
発表する。ネットです。主人に内緒でホームページを持
ってます。スリットの切れ込むチャイナドレスから覗く
お尻の丸みをサラサラ描き、人妻の性を文章にしていく
の。五行詩タッチから小説タッチまで思いつくことを書い
ていくのが日課です。

 そのとき私は、座面がプラスチックでできた丸椅子に
座ります。背後にビデオカメラをセットしておき、録画を
せずにダイレクトに画面に映す。下半身は裸です。腰を
張って座ったときのぷりぷりしたお尻を映し、横目で画
面を見ながら濡れるエッセイを書いていく。私のエッセ
イは女を濡らし男を勃たせる。ホムペにくっつけたカウ
ンターがくるくる回っているんです。

 なぜ丸椅子なのか。

 吸盤付きの太いディルドを勃てておく。よく舐めて、
がに股に椅子にまたがり、股ぐらを覗き込んでいやらし
く濡れそぼる女の穴に狙いを定めて貫いていくんです。
 声が出ます。マンションの密室ですから遠慮はいらな
い。グチュ、ヌチャと、あさましい膣よがりがテレビから
聞こえてくる。一行書くごとに腰を浮かせて、二、三度
ピストン。そのうちにジュボってお腹にたまった空気を
噴射、愛液を飛ばして私の穴が狂っています。
 それがそのうちバイブの付いたディルドに変わった。
クリトリスをいじめるベロがついていて、強烈に振動し
てクリトリスを叩くのです。
 粗相をしました。フローリングの床を濡らした。それか
らは椅子の下にバスタオルを敷いておく。ビデオだって
録画するようになり、白いお尻がムニュムニュ蠢き、太
いディルドにツーっとお汁が垂れ流れ、映る私もいつの
間にか全裸になった。

 そんな姿をテレビで見ながら色エンピツでさらさら描い
て、全身に脂汗を浮かべて震えながらキーボードで書い
ていく。
 お尻の肉がブルルっと激震したかと思うと、ペニスの
突き刺さった股ぐらからシャワーのように潮を噴く。意識
だけを懸命にモニタに向けてエッセイを書くんです。
 イキながら、恥ずかしいアヘ声を撒き散らしながら、男
の人が読んでくれたらしごきたくなるようなエッセイを書
くんです。

 動画のアップのしかたを知った。録画した私の姿を、
お尻のところだけの映像に編集し、ホームページに載せ
ていく。
「あぁん嫌ぁぁン、もうダメ、イッちゃう、あ、あーっ」
 可愛い声だわ。声がそのままエッセイになり、エッセイ
の中の淫乱妻が実体ある映像となって、読んでも見ても
楽しめる。
 メアドを載せた。楽しいメールが次々舞い込み、リクエ
ストも寄せられる。
「極太のアナルディルドも使うように。浣腸してアナルに
栓をして座るんだ」

 ネット越しのご主人様たち。
 ああ、私がどんどん壊れていきます。
2016年11月20日

妻の性 シーン17


小西孝子


 主人は営業職で出張がち。月に二度ほどなんですが
出ると三日は戻って来ません。前もっていろいろ予定を
決めておいても仕事ですからあっさりパー。寂しいよ。
 女だって悶々とする夜はあり、アダルトサイトを覗いて
パンティに手を入れて弄ってみたりする。

 そんなときです、エッチなブログを見つけてしまった。
スカイなんとかというソフトを入れればウエブカメラ越し
にビデオチャットができるそう。ソフトはタダだし、ウエブ
カメラなんて安いものです。さっそく私もやってみた。

 ブログをこしらえ、エッチなお話しませんか?

 ほどなく最初の反応が。若い子ではありません。中年
の紳士でしたが、私は最初から下着姿。もちろん顔の
映らない角度にカメラをセットしておいて。
 でもね、味をしめてしまうとエスカレートしていきます。
相手は下着姿の人妻を見ながらペニスをしごいてオナ
ニーしている。私だってムラムラです。

 だけど背景にこちらのお部屋が素通しでは怖くなる。
折りたたみの白いパーテションを用意して密室にしてし
まう。これなら私だってアソコを晒してオナニーできる。
バイブもディルドも揃えたんです。
 今夜からまた主人がいない。ドキドキしながら待って
いるとコールがあり、クリックすれば相手が映る。
 そしてその瞬間、私は胸が苦しくなった。相手の方は
まだ若く、Tシャツ姿だったのですが、そのシャツに見
覚えがありました。隣りに越してきた単身赴任の男性で
す。白いTシャツの胸に赤いハートマーク。なんでも奥
様が刺繍してくれたとか。お隣り同士で彼とは話すよう
になっていたから、一目で彼だとわかります。
 長身でカッコいい。タイプです。嬉しくてドキドキしちゃ
う。

「ねえ、私だけ下着? ずるいよ、脱いで」
 もうね、私の方がハァハァです。シャツとジーパンを
脱ぐと黒いブリーフ。もっこりしていて、私の下着姿に
興奮してくれている。黒い布にフランクフルトをつつん
だ感じ?
「おっぱい見たい?」
「うん!」
 ああダメ、脱いじゃう。淫らモードが止まりません。
 ブラを外してあげるでしょう。それからさらに注文をつ
けてやる。
「大きくなったところを見たいの。パンツもよ」
「うん、君も脱いで」
「そんなに見たい?」
「見たい!」
「もうベチョベチョなの、それでも見たい?」
 その頃にはパンツを脱いでくれていて、彼ったら青筋
を立てて大きくしているペニスをしごいている。

 パンティを脱いであげて腿を開く。私だって裏地に沁
みるほどの洪水です。いらやしいアソコを彼に晒して、
お互いオナニーしています。
「ほら見て、ディルド。入れるとこ見たいでしょ?」
「見たい。入れてズボズボ」
「嫌ぁぁん、うふふ、エッチなんだからぁ」
 楽しいわ。いますぐ隣へ押しかけて、壁ドンされて悶
えたい気分です。開いた体の中心で蜜を滲ませ閉じて
いる妻のアソコを指で開き、ディルドを舐めてヌムリヌ
ムリと穴に突っ込む。

「ぁぁん、感じるの、ねえ、ねえ、あなたは感じる?」
「ああ感じる、出そうだ、もう出そう」
 太いディルドをズボズボ突き刺し、意識が朦朧としは
じめて、モニタの中でいきり立つペニスを彼がしごいて
いて、お互いもう少しでイクというとき。
 あまりの気持ちよさにパソコンを置いたテーブルをず
らしてしまい、モニタにクリップオンしてあったカメラの
角度が変わってしまった。

「あー、奥さん!」
「えー! あーあ、しまったなぁ、バレた?」
「奥さんのこと好き。ウチへ来ない? いますぐ」

 理性が吹き飛んでしまっていた。ゴムチンじゃなく本
物のペニスがほしい。
 このとき私は素っ裸。上に一枚コートを羽織って、す
っ飛んでお部屋を出たわ。
2016年11月19日

妻の性 シーン16

原島律子

 日当たりのいいベランダでゴーヤを育てる。毎年この
時期が楽しみです。森のムードが楽しめるグリーンの
カーテン。大きなプランターを三つ並べ、一鉢に二本ず
つ、わざと枝葉が粗く茂るように植えておく。
 少し距離はありますがJRの高架が見える。ウチはマ
ンションの六階なのですが土地の起伏の関係で、高架
の上を走る電車からならそんなに高くは見えないはず。
 次の駅まで遠くない。そのことで電車がときどきスロー
で通過する。信号があるようです。ダイヤがクロスする
時間帯ならしばらく停まっていたりする。

 初夏の陽射しは心地いい。ゴーヤも元気に枝葉をの
ばし、風を涼しくしてくれて。
 主婦ですから家事をします。リビングのサッシを開け
放ってお掃除したり、洗濯物をベランダに干したりと午
前中はとりわけバタバタ。
 クーラーが好きではありません。午後になっていよい
よムーッとしてくると少しはお部屋を冷やしたりするの
ですが、私は冷房には弱いのです。

 だって。

 家の中では全裸です。素っ裸で過ごしているのが私
らしい。乳房はD。くびれてお尻の張り出したエッチな女
体に生まれてしまった。
 裸でいて寒くないならパンティさえ穿きたくない。素っ
裸でお乳をぷるぷる、お尻をむにゅむにゅ揺すっている
のが大好きで。適度な露出はアソコを濡らす。欲しくな
ってたまらなくなり、だから主人の帰りが待ち遠しくて
可愛い妻になれるのですもの。
 家では全裸。お買い物に出るときだって余裕のある日
は下着を穿かずにミニスカで、クルマでわざわざ遠いス
ーパーまで出かけたりしています。

 ジョーロを持ってゴーヤにお水をあげるのですが、枝
葉のカーテンはどんなレースよりも目が粗く、黒々とし
た陰毛を茂らせた素っ裸の私を、チラチラどころか素通
しにしてしまう。水やりは朝と夕。とりわけ朝はゾクゾク
しちゃう。通勤帯にひっかかり過密ダイヤな電車が高架
の上に停まってしまう。

 やぁん、見られてる。

 間抜けな女、無防備すぎる、それでもなければ露出狂
ぐらいに思われているのかしらね。
 電車にお尻を向けて膝を曲げずに屈んでみたりもする
んです。少し距離がありますからさすがにアナルまでは
見えないでしょうが、真っ白なお尻と、もしかしたら陰毛
のまつわりつくクレバスぐらいは見えているかもよ。
 男の人や女の人。通学の子たちだって見てくれてる。

 背筋にゾゾゾと寒気のような性感が突き抜けて、乳首
なんてカチンカチン。アソコはべっとりどころじゃありませ
ん。愛液が糸を引いて垂れてくる。動き回っていたりす
ると内腿なんてヌラヌラなんです。
 息が熱い。全身に滲むような羞恥の汗を感じながら、
たまらなくなって指を使う。
 ああベトベト。二本まとめた指先がグチャって音をさせ
て苦もなく入る。よくてよくて叫びたいほど感じているの
に声は出せない。

 ベランダのストリッパー。これよりない解放に私の女穴
はダラダラ濡れる。
2016年11月17日

妻の性 シーン15

北村和香子

 ミラーフェチと言えるほど、私にはちょっとおかしな性癖
があるんです。女子大の頃の大失恋。自分では普段ど
おりに生きてるつもりだったのですが、あるときふとドレッ
サーの鏡に映した私の姿に愕然としてしまう。
 いつのまにか頬はこけ、目の下にもクマができ、げっそ
りやつれた見知らぬ女が映っている。

 あなた誰よ?

 そのときでした。これは私じゃない。私であろうはずが
ないと思い、鏡の中にもう一人の私を閉じ込めてしまった
のです。鏡の私は別な人。それはもう鏡と話し合えるほど、
私のコピーは私ではありません。
 失意の私を鏡に閉じ込め、傷心を振りきったとき、なん
となくですがそれまでの私と性格までが変わってしまった
気がしたわ。一度は閉ざした心がその反動のように外向
きにあふれだし、それだからか主人とも知り合えて幸せ
に暮らしている。

 マンションです。玄関を開けると正面にドアのない開口
があり、リビングにつながってる。玄関先に立たれると開
口からお部屋が少し覗けるのです。
 その開口の正面にスタンドタイプの姿見を置いている。
高さも幅も充分な全身鏡なのですが、ついうっかり少し
角度をつけて置き、玄関先からは壁裏となって見えない
はずのクローゼットのある壁面が映るようにしてあるの。
お部屋の壁は白一色で、その半分ほどが作り付けのクロ
ーゼット。玄関先から鏡越しにクローゼットの白い扉が
映るようにしてあるということです。

 私も主人もちょっとしたものは通販で買いますし、たとえ
ばお昼にピザをとって済ませたりもするでしょう。
 今日荷物が来る、もうすぐ宅配ピザが来る、それがわか
っているとき、私はあえてパジャマで過ごすようにしてい
ます。
 チャイムが鳴ると、とにかく出てドアを開けてあげるので
すが、受け取る前に…。
「あらやだ、こんな格好で。どうもすみません、ちょっとお
待ちくださいね」
「あ、はい、どうぞ」
 ピザなら若いお兄さん、宅配便ならおじさまだったりする
のですが、玄関先で待ってもらって私はお部屋に駆け込
みます。

 胸が苦しい。恥ずかしい。ついうっかり置いてある姿見
が、クローゼットの前に立って着替える私を映しています。
 わかりきっててパジャマの上下を脱ぎ去ると、人妻は
全裸です。鏡に白いお尻を向けて、内心怖くて震えてい
るのにアソコが一気に濡れてくる。
 全裸の後ろ姿を見ていただいているのです。
 わざと派手な赤いTバックを穿き込んで、赤いブラを着け、
シャツを着て、一番最後にミニスカート。
 乱れる息をごまかして、クローゼットの扉についてる別
の鏡で髪の毛をなでつけて、素知らぬ顔で玄関先へ走り
ます。

「ごめんなさい、お待たせしましたね」
「い、いいえ、いいんです、はい」
 ふふふ、可愛いわ。
 男たちはだいたい、あからさまな好奇の視線を遠慮する
ようになんとなく視線を逃しつつ、それでも私の顔をじっと
覗いているんです。なんてマヌケなバカ女ぐらいに思って
いるのかしらね。

 鏡の私は別人なんです。一日中セックスばかりを考えて
いるような、ひどく淫乱な私のコピー。
 もう一人の私を鏡の中に解き放ち、いつかきっと、鏡の
中に知らない男と映りたい。襲われて犯される素敵な私を
鏡が映してくれるまで、ミラーな私のストリップは続くと思う。
2016年11月16日

妻の性 シーン14


伊藤ゆり子


 家でロングフレアのスカートを穿きはじめたのはいつ頃
のことだったでしょう。夫の実家に住んでいて義父も義母
も古いタイプで息が詰まる。夫はやさしい人ですが、いま
だに親の言いなりなんです。

 結婚したら派手なスタイルは慎みなさいなんて、いまど
き冗談じゃありません。貞操観念を常に持てということで
す。出かけようとしても短すぎるミニはダメ。ブラの透ける
ようなブラウスなんてとんでもないし、義母なんて洗う下
着にまで目を光らせているんです。
 それで一考。家にいるとき逆にロングフレアを穿くように
したのです。下にミニを隠して家を出られる。
 女はつつましくするものよ。私の中の倫理に従い新婚生
活をはじめてしまい失敗した。断固として実家暮らしを拒
むべきでした。
 もう主人には期待しない。今度こそ運命の人を探したい。
貪欲に私の方から男を探す。そう思い立ってロングフレア。
じつはこのとき、こっそりブログをはじめていたんです。

 エッセイぽく、私という女の本音を書いていく。共感して
くれる男性がきっといる。そう信じて書き続け、あるときか
ら行動を開始した。

「ユリです。これから渋谷よ。◯◯◯に一時からの一時間
はいますから。赤いレザーのミニスカート。ノーパンです。
男の本気を感じさせてくれるなら、あなたの指を拒みませ
ん。ただしラブレターを用意してください。本名と住所も忘
れずに」

 そしてドレッサーに映る赤いミニのヒップあたりをスマホ
で撮ってアップしておく。
 ◯◯◯は、そのつど公園だったりカフェだったり場所を
指定するんです。

 いつか誰かが気づいてくれる。騎士のように現れて私を
さらっていってくれるはず。そんなことを夢に見て、月に二
度ほどあっちこっちへ出かけたわ。
 半年が過ぎていた。その日もまた代々木公園。いつもの
赤いレザーミニ。ベンチに座ると脚を組んでいないとデル
タが見えそうなほど短いもの。ロングフレアの下に穿き込
んで、駅のトイレで上だけ脱いでコインロッカーに放り込ん
でしまうのです。

 公園をそぞろ歩き、ベンチに座って待つのですが、日向
ぼっこが気持よくてうとうとしちゃう。妻たるものは最後に
眠って最初に起きる。冗談じゃありません。古いんだよー。
「ユリさんですよね」
 ふいに背後から声。背後へ抜けると公園通りにつながっ
て渋谷に出られる。
 精悍な感じの男性です。歳はちょっと上かな。三十代の
半ばって感じの人。ジーンズ姿の普段着です。

 ドキドキしてます。怖いぐらいに震えてしまい怖いぐらい
にアソコが疼いてくるのです。約束通りノーパンですから
思わず腿に力が入って閉ざしてしまう。
「書いてきてくださった?」
 黙って封書を手渡してくれるのです。
「赤裸々で素直な女文字が並んでいますが即刻ブログを
閉じなさい。あなたには僕がいる」

 はぁぁ…クラクラする男文字。

 ブログの活字を女文字と表現する感性に打ちのめされ
ていましたね。
 名前と住所、携帯番号。それを裏付けるように免許まで
を見せていただき。
「向こうへ」
 公園の奥まった木陰にあるベンチに移動。並んで座り、
スカートに伸びてくる心地いい欲望を確かめながら、私は
目を閉じました。
 クチュクチュとすぐにエッチな声がした。女の下唇が喜ん
で、とろとろに濡れてます。
2016年11月14日

妻の性 シーン13

若木千香子

 一度結婚に失敗しています。二度目の夫。二度目と言っ
ても夫は初婚で私にだって子供はなかった。最初の結婚
が錯覚だったように通り過ぎ、それもあってか今度こそと
見定めて結ばれた。

 私は支配されたい女です。思春期の頃から激しい妄想
に悩まされ、最初の夫とは、まずその点でうまくいかない。
私に彼は強すぎた。天邪鬼といえばそうなのでしょうが、
私は弱い男の前でのみ、どこまでも弱くなれる女なんです。
母性が騒ぎ、そうなるともうどんなことでもしてあげたいし
何をされても耐えていける。
 ほどよいマゾ? 妄想なのはわかっていても、それは
どうやら私の軸になるものらしく、満たされたくて疼いてく
る。

 毎朝主人が出かけて行くと新婚のお部屋が妻にとっての
性域に変化する。私は飼われているのです。お部屋に飼
われて閉じ込められて、ただ主の帰りだけを待っている。
そしてその間、妻にはアクメは許されず、オナニーなどは
もちろん禁止。それでいてイク寸前までの性的な追い詰め
が待っている。苦しくて苦しくて、夫が戻るなりすがりつい
て許しを願う。玄関先でズボンの前を開放してあげ、一日
の体臭を留めたままの主のペニスに奉仕する。そのとき
もしもおしっこがしたいのならば妻は小便器になるのです。
 そうやって身も心も主に捧げ、一日のほんとに最後に
ご褒美の愛をいただく。そのときの妻は獣です。喚き散ら
し、喜びに泣き叫び、おびただしい潮を噴き、眼球が裏返
って失神するまでイキ狂う。

 現実にあることではありませんよ。夢に見る妄想という
のでしょうか。妻の隷属がちょっとでも足りないと主人は
悲しそうに泣くんです。しょんぼりして情けないほど弱い
姿を見せてくれる。ごめんなさいごめんなさい、みんな私
が悪いからだわ、どうにでもして、お仕置きして、鞭でも
いいし、どんなことをされてもいい。

 妄想が妄想をよんで夢となって私の中にひろがってくる。
主人が出かけた一人の部屋で、もしも私が独りになって
しまったらと捨てられたときのことを考える。
 ご奉仕が足りないからだわ。私はもっと私自身を調教し
ないとならないの。お部屋の中では全裸です。そのため
にわざわざ買ったバネの強いステンの洗濯バサミで乳首
を虐め、ラビアのびらびらの両側にも挟んでやって、呻き
ながら家事をする。アソコなんて、あっという間にベトベト
です。愛液が垂れてくる。わざと弾むように歩きまわって
乳房を揺らし、そうすると重い洗濯バサミが乳首を振り回
して激痛に襲われる。

「痛いの、ねえ許して」
「ダメだ、まだまだ!」
「はい! 愛してます、あなた」

 そんな会話が無人の部屋に響いてくる。感じて感じて
全身脂汗でベタベタで、ちょっとでもクリトリスに触れたり
したら飛ぶように果てていける。
 だけど禁止。性器はもちろん乳首だって可愛がることが
厳しく禁じられているのです。虐めるのならどこまで虐め
ても構わない。
「外してほしいなら素っ裸で洗濯物を干して来い!」
「そんな、見られちゃうから…三階なのよ、周りじゅうから
見られちゃう」
 そのときです、言うことをきいてもらえない主人が、可哀
想にしょんぼりして涙する。
 ああ私はどこまでダメな妻なの。捧げるってその程度の
気持ちだったの。許しませんよ、お仕置きです!

 私は、叱責する私の声に衝き動かされ、洗い上がった
洗濯物を抱え、スカスカのフェンスがあるだけのベランダ
に素っ裸で立つのです。
 激しい疼痛に苦しんだ乳首責めは許されますが、ぺしゃ
んこの乳首を元通り丸くなるよう成形するため、両方一度
にツネリ上げ、洗ったばかりの主人のトランクスを口に詰
めて激痛を叫ぶのです。

妻の性 シーン12

千原よしえ

 郷里で小さな学生寮を営む母が入院し、二月ほどの静養
を言い渡された。命にかかわる病気ではありませんが父を
亡くしてから無理をしてきたことがよくなかったようですね。
 それでその間、娘の私が寮母を引き受けることになる。
食事付きの寮ですからしかたがない。夫は東京。妻の私の
単身赴任のようなものでした。

 結婚から二年して私も二十八になる。そろそろ子供をと
考えて専業主婦になったばかりのタイミング。ちょうどよか
ったと言えなくもないのですが、じつはこのとき夫とちょっと
やり合っていてしばらく離れていたかった。夫という人は強
すぎて女の気持ちなんて考えようともしてくれない。いっぺ
んお灸をすえてやろうと思っていた矢先のことだったのです。

 寮は二階建てで十部屋。大学生の男性ばかり。親元を離
れてしばらくは寮で暮らす。たいだいが三年になると自立し
て出て行くと母は言います。彼女ができて同棲する子たち
も多いようです。
 寮は一階奥の部屋が母の住まい。十年前に父が逝った
とき、すぐ隣りにあった大きな実家を土地ごと処分して寮を
建て、母が一人で移り住んでいたのです。私はもちろん住
み込みです。若い男ばかりに囲まれる不思議な世界に正
直ちょっと興奮していた。みんないい子ばかりだし、君臨し
たがる夫と違って近頃の子たちはやさしいから。

 ともかくも、そんな暮らしがはじまって、わずか三日後の
ことでした。お風呂の横の洗濯場に三台並ぶ洗濯機を消
毒しようとしたときに、一台の洗濯機の洗濯槽に白いネッ
トが張り付いていたんです。脱水したときくっついて忘れら
れた洗濯ネット。だけど手にしてドキンです。
 スケスケのネットにカラフルな女性の下着が入っていま
す。ブラはなくパンティばかりが三枚。そのぐらいの量だ
から脱水で張り付いてしまったのでしょう。
 寮は女子禁制。女の子を入れてはならない決まりです。
 見てはいけないものを見てしまったような気になって、
それとなく洗濯場を気にしていました。案の定、一人の子
がこそっとやってきて持ち去ろうとするのです。
 川上くん。歳は二十一ですが浪人していて二年になった
ばかりです。その場で問い詰めるのも可哀想に思え、そっ
とお部屋を訪ねます。

「女装…じゃあパンツはいつも女物を?」
「は、はい」

 小柄で可愛い感じの男の子。本質的には男ですが女装
が趣味でパンティだけ女の下着を穿いてるようです。
 下着ドロではありません。買って穿いているときっぱり
言います。若い私に問い詰められて恥ずかしくてならない
らしく、真っ赤になって涙目です。
「いまもそうなの? 見せてご覧なさいよ」
 このとき私は楽しくて楽しくて。川上くんはとりわけやさし
く、母からも目をかけてやってほしいと頼まれていたから
です。母を気遣っていろいろと手伝ってくれてたらしい。
私は弟といるような気分になれ、姉としてのサディズムの
ようなものも感じていました。
 寮母に睨まれ、したかたなく立ち上がって部屋着のスウ
ェットを下げたとき、ピンクの総レースのパンティです。私
でさえ持ってない高級品。それがまた、真っ白で華奢な体
に妙に似合っていて可笑しくなってしまいます。

 女の前で恥をかかされ、なのに興奮してしまったらしくっ
て、勃起したペニスの先がマチの浅いパンティの前から
飛び出してくるのです。
「くくくっ、どうしようもない変態ねー、あははは!」
 体中が真っ赤。涙を溜めて震えています。可愛くてなり
ません。暴君タイプの夫に見習って欲しいほど可愛いの
です。

「泣かなくていいのよ、可愛いわ。女装を禁ずる決まりが
あるわけじゃないし、悪いことだとも思わないから。女の
気持ちになりたいだけだもんね」
 うんうんとうなずくのですが、そのときに大粒の涙が
ぽたぽたこぼれた。
 異常なほど母性が騒ぎ…いいえ、それはもうはっきりと
した私の性欲。そっと立って抱き寄せてみて、胸にすが
りついてくる彼の匂いまでが可愛くなって、勃起して飛び
出した若いペニスを撫でてあげた。
「あぁぁ、んっんっ…あぁン」
「女の子みたいな声ね…こうされて気持ちいい?」
 こくりとうなずいて、また涙をいっぱいためて…。
 腕の中で彼の体をくるりと回し、後ろから抱き締めてや
りながら、パンティを降ろしてしまって熱いペニスを握り
込んでしごいてやる。

「ほうら気持ちいい…もう出そう?」
「はぁい、出ますぅ、ああお姉さまぁ…気持ちいい」
「ふふふ、ダーメ。射精は許さないからね。もっとシテ欲
しければ…そこへ寝なさい。内緒にしておいて欲しいな
ら私にも気持ちよくしてくれないと」
 このとき私は部屋着のミニスカ。仰向けに寝かしておい
て顔をまたぎ、そしたら彼が真下から女の深部を見つめ
ていました。
 スカートに手を入れて黒いパンティを腿まで降ろし、な
ぜかすでにクチュクチュだった人妻の性器を顔にかぶせ
て腰を降ろした。 
2016年11月13日

妻の性 シーン11

宮崎寛子

 女が家につくから嫁と言う。いまどきそんなことを言う
人もめずらしいと思いますが、主人の母は、まだ四十九
歳と若いのに厳然と言い放つ。
 私は主人より一つ下の二十三歳。披露宴が目前に迫っ
てきていた。教会で二人きりの式を挙げ、もちろん籍は
入れたのですが、なぜか披露宴だけ後回しにされていた。

 そしてその意味を思い知るときがきたのです。

 私と主人、主人の母と、そして主人の二つ上の姉をまじ
えた四人で、山の中の貸し別荘に二泊三日。スキー場が
近くにあるような山であり、十一月は季節の端境。まして
週中の平日ですからほとんど人がいないんです。
 フィールドアスレチックが宿のそばにありましたが、それ
は夏場の遊びであって、季節外れのいま、遊具のいくつ
かのメンテ中ということで営業はしてません。
 お天気のいい穏やかな山。フィールドアスレチックのた
めに拓かれた山の景色はどこを見ても枯れ葉色。絵画
のような世界です。

 宿に着くなり三人の前に正座をさせられ、お義母さんが
おっしゃいました。
「妻というものは一人の男性に対してのみ許される情婦
なのでしょうが、当家の場合はそこが少し違います」
 愕然として聞いていました。お義母さまもそうですし、
二十六になるお姉さまもS女性。もちろん主人もS様だと
おっしゃいます。
 そう言えば、主人の動じないところが好きでした。二十
四歳と若いのに男のカタチが揺らがない。それも、この
母にしてこの子あり。この家族にして主人ありといった
感じ。主人の父はこの場にいません。家長として、新妻
の躾は家人に任せて口を出さない。S女だとおっしゃる
お義母さまさえ奴隷にするほどのお方らしい。
 結婚を決めたときに何度かお会いしたお義父さまでし
たが、人当たりがやわらかく、とてもそんなふうには思え
なかった。

「嫁としての健気な姿をご覧いただくのが披露宴だわ。
その前に私たち家族に女の本気を見せてちょうだい」

 全裸にコート、後ろ手に縛られて、晩秋の陽光がたゆ
たうようなフィールドアスレチックに連れ出されます。
 コートを奪われて素っ裸。素足。陽射しはあっても山の
風は冷たくて、それに恐怖が合わさって、乳房をたわた
わ揺らしながら真っ白な新妻は歩かされる。
 お姉さまの手には乗馬鞭。くねくね蠢くお尻の肉をパシ
ンてされる。痛くない撫でる鞭。調教はこれからだと笑う
主人に抱かれて頭を撫でられ、そしたらお義母さまに
いきなり下からお尻を開かれ、イチジクを次々に三つほ
ど。
 はじめての浣腸はほどなく絶望を連れてきた。しゃが
むことを許されません。枯葉色の大地を取り囲まれて歩
かされ、悲劇的な便意に足取りが弱くなるとお尻に鞭が
入れられます。

「もうダメそうね? 出ちゃう?」
 お姉さまに笑われ、お義母さまにも主人にも嘲笑されて、
目隠しのない広大な枯れ草の野原に膝を着かされ、お姉
さまがコートを開かれて私の頭を引き寄せる。
 お姉さまはコートの下はロングフレアのスカートでしたが
ノーパンです。黒々と密生する陰毛の奥底に顔をうずめ
て舌をのばし、同性の淫汁を舐め取りながら浣腸の結末
をご覧いただく。
 披露宴で私は、乳首とクリトリスをピアスで飾った素っ裸
で、大きな円卓に上げられてヌードダンスを披露するよう
言いつけられます。
2016年11月12日

妻の性 シーン10

遠藤久美子

 主人には姉が二人います。上の姉は私とは十二も歳が
違い、中の姉とも十歳違う。二人とも美人です。
 主人は私より六つ上で二十六。私は二十歳で結婚した
のです。主人は歳の離れた末っ子で、二人いるお姉ちゃ
ん子でしたから姉たちにべたべただったし、ちょっと気が
弱く、とりわけ中の姉の言いなりになっています。中の姉
は気が強い。

 二人いる姉を最初に紹介されたときから私は本能的な
怖さを感じていた。二人とも意地悪ではなかったし、やさ
しい姉たちなのでしょうが視線がねっとりとからみつく。
 レズっぽい目。そして明らかに私を狙う視線です。
 中の姉には子供もいましたが、上の姉は子供ができる
前に離婚して男なんて二度とごめんだと言ってます。上
の姉は穏やかな人なのに、ハネっ返りの妹がむしろ妻に
は向いている? 不思議なものだと思います。
 その姉たちも含めて、私たちは新宿ターミナルの同じ
私鉄沿線に住んでいる。都心に近い賃貸に私たち。二つ
向こうの駅に上の姉が賃貸マンション、その先の郊外に
中の姉が戸建てを買って暮らしていました。

 ジューンブライドで結ばれて三月ほどして、主人が会社
の研修で三日家を留守にする。待ってましたとばかりに
上の姉に呼ばれます。中の姉も、ご主人の実家が近くて
子供を預けて来ています。
 女の独り暮らしには贅沢な1LDKのマンション。LDK
がばかみたいに広いのです。リビングのソファに座る二
人の姉の前に私は立った。
「あの子は私たちの宝なのよ。早くに母が死んで私たち
姉妹で育てたようなものですからね」
「だからね久美子、あなたにはあの子を幸せにしてあげ
て欲しいのよ。妻としても女としてもよ…ふふふ」

 二人に言われて私はもちろんうなずいて、そしたら姉た
ちが顔を見合わせてニタリと笑った。
「わかったらはじめましょうか、CFNFね」
「CFNF?」
「着衣女性、久美子は全裸。お脱ぎなさい!」
 中の姉にばしっと言われ、そしたら上の姉が、なぜか
ソファの横に置いてあったキャスター付きのトラベルバッ
グを引き寄せながら言うのです。
「おとなしく脱いだ方がいいわよ。ほら、これなあに?
言ってごらん!」

 バッグから一つ一つを取り上げます。
「縄です」
「そうね。じゃあこれは?」
「乗馬鞭です」
「はい次。これ、それにこれは?」
「あぁぁ、バイブとディルド…」
「これは?」
「あぁそんな…注射器みたい」
「違う、浣腸器よ。これらを使って欲しくなければ素っ裸。
あの子を満足させてやれる淫乱妻に躾けていきます」
 上の姉はやさしい人だとばかり思っていました。やさし
いのはやさしのかも知れませんが性的に変態みたい。

 スカートとTシャツは脱ぎましたが、そのとき着ていた
青に花柄の下着がどうしても脱げません。二人の姉は
目配せし合って立ち上がり、中の姉に後ろに回られて羽
交い締め。上の姉に下着を引っ剥がされてしまいます。
「あら陰毛が濃いわ、いやらしい体して、うふふ!」
 そしていきなり、上の姉に唇を奪われて、指先をいやら
しく曲げた二本の指に、閉じたラビアを割られ、体の中ま
で掻き回される。
 抗う力もありません。体から力が抜けて私はそのまま
上の姉に抱き締められて、乳房を揉みしだかれながらデ
ィープキス。そのときでした。中の姉にお尻をパァンと
叩かれて、脚を開いてお尻を突き出すように命令されま
す。

「はぁぅ!」
「ほうら入ってく、太くて気持ちいいでしょ! お尻振って
よがりなさいね!」
 ブィィィーン!
 いきなりバイブが子宮に届くまで突っ込まれスイッチオ
ン。はじめて体験する悪魔の振動と、セックスみたいな
抜き差しが、お腹の中からクリトリスまでを激震させる。

 意識が消えていくんです。体が天空を舞っている。
 これから二日二晩、私はどれほどの恥辱に濡らしてイ
キ続けることでしょう。

妻の性 シーン9

寺内和子

「赤、青、黄色、色とりどりの綺麗なロープだ。あんなもの
までお花にするんですね?」
「え…ええ。ふふふ」

 曖昧に笑っているしかありません。ああ今日はこの人だ
わって胸がドキドキしています。
 五階建ての小さなマンションの最上階に住んでいます。
お部屋はきっちりLの字型で、Lの長辺が南向きでそこに
はリビングがあり、短辺が真東を向いていて、そのLの懐
がルーフバルコニーになっている。

 私の母が生花の師範であり、子供の頃から見習ってき
ましたから私も師範。美大に進んだ私はフラワーアートを
やってきました。布や紙から紙粘土などまでを自在に操り、
つまりは造花を創るのですが、結婚してからは主人の勧
めで自宅で教室を開いていた。週に二度ほどなんですが、
近頃は男性でも興味を持つ人が多くいる。今日だって若
い子から中年の方まで三人一緒。
 L字の短辺、バルコニーが見渡せる東向きのお部屋を
空けて教室にしています。

 バルコニーの物干しに、赤、青、黄色とカラーロープが
干してある。どれもが同じ長さになっていて、竿に垂らし
て干してあったのです。
 それがご主人様の調教でした。ご主人様は主人です。
 教室は女性だけのときもあれば男性だけのときもあり、
もちろん男女が一緒になることも。そのつど、水曜と金曜
のこちらの都合に合う人だけが集まってレッスン料はそ
の場でもらう。そんなふうにしてたのですが今日は男性
ばかりなんですね。
 教室が終わって皆さんがお帰りになられるときに、カラ
ーロープに気づいてくれた一人だけに居残るようにと言う
んです。若い子といちばん年上の生徒さんが帰っていき、
残ったのは三十代後半の男性です。自営業だから平日
の日中に時間が取れる。

「居残りなんて懐かしいなー、あははは! 僕の花はそ
んなにダメですかね?」
「ううん、そうじゃなくてよ、カラーロープに気づいてくださ
ったから」
 きょとんとしている。
 このときはもう心臓が暴れています。寒気のような震え
に襲われ全身に鳥肌が立っている。
「パンティなのよ私の…ほらこうして…」
 ロングフレアのスカートをおちょこになるまでまくり上げ
てお見せする。私には陰毛がありません。結婚してから
股縄パンティ以外は許されない。毛のない性器に真っ赤
なロープが食い込んで、白いお尻を分断するTバックス
タイルです。
 ずっと股縄で過ごしていると刺激されて濡れてきます。
欲しくて欲しくてならなくなる。お花造りをする大きなテー
ブルに私は上がり、脚をM字に開き切って恥ずかしい
ところをお見せする。彼ったら椅子を引いて股下に座り
込み、二重になった赤いロープがかろうじて隠している
股ぐらをじっと見つめる。

「ぬ、濡れてるでしょう?」
「ええ、じっとりと」
「あぁん、はぁぁぁ、ねえ脱がせて…可愛がってください
ね…マゾなのよ、ご主人様の言いつけなんです」
 彼はびっくりなんですが、すっかり息の上がってしまっ
た私にやさしく笑って腰の結び目を解いてくれたわ。
 鼻先を濡れる性器に寄せてくれ、股ぐらにいきなり顔
が突っ込んできてベロベロと舐められます。よくてよくて
叫び散らす私です。
 こうやってカラーロープに気づいてくれた男たちが増え
ていくと、街中のそこらじゅうで出くわすでしょう。
 そうすると無条件にご奉仕です。飲精を拒むことの許
されない性奴隷。もちろん女体を自由に使っていただき
ます。
2016年11月11日

妻の性 シーン8

佐竹貴枝

 母が逝き、実家に戻っていたんです。もともと体が丈夫
じゃなくて、いまから三年ほど前に私が結婚した頃から
入退院を繰り返していた。夫は理解のない人で母の看病
に家を空けると機嫌がよくない。結婚前からちょっとなと
いうところはあったのですが、釣られた魚になってからは
ますますひどい。

 置き手紙の代わりに離婚届を置いて出た。それからほ
どなく母が逝った。五十四よ。早過ぎます。
 私はそのまま実家に留まってパート程度の仕事をして
いた。ほどなくして父が定年。家にべったりの日々がはじ
まったわけですが、私は実の子ではありません。中学に
あがる頃に母が再婚。いまの父は他人です。実の父は
生きていますがそっちはそっちで再婚し、いまさら私の
入り込む隙間はなかった。

 いまの父は六十三ですが、会社のたっての願いで定年
を三年のばし、つい先日退いた。歳の取り方はそれぞれ
なんだと父を見ていて思います。若い頃にワンゲルで山
歩きをしていたからか肉体年齢は十五ほども若いのでは
と思うのです。

 パートから戻ってまずシャワーなのですが、バスルーム
のスリガラス越しに父の気配を感じます。
「背中流してやろうか」
「えー、いいよいいよ、エッチねー、あははは!」
 ふざけたトーンで受け流しているのですが時間の問題
だと思っていました。血のつながりはないのですから男
と女。病弱だった母にやさしくしてくれていた恩もあり、
私としたって主人と別れたばかりでここを出ても行くところ
がありません。

 少し前から気づいていました。母は病院。夜には父と
二人きりの暮らしが続いていたんです。
 洗濯機の中に洗う下着を隠しておくと引っ掻き回され
ていたりする。汚れたパンティをひっくり返して見ている
に違いない。くんくん匂いを嗅いだりしてる?
 わかっていても、母は体が弱く、きっともう十年以上も
セックスなんてなかったはずです。寂しいんだわ。そう
思うから知らんぷりを通して来ていた。

 シャワーを済ませて出たときに父はリビングにいて本
を読んでいた。世界の山の写真集のようなものでした。
「いまご飯にするからね、ちょっと待ってて」
「ああ。疲れてるのにすまんな。俺がなんにもできない
から」

 そうなんです。死んだ母が笑っていました。仕事と山
だけ。あたしがいなけりゃどうなることやらって、それは
楽しそうにしていたわ。
「あ、ねえパパ、お洗濯頼める? うっかりしてた」
 そう言うと、ほんともう嬉しそうにそそくさと洗濯機へ向
かいます。キッチンから声高に言ってみる。
「下着はネットに入れて洗ってねー、わかったー!」
「ああ、わかったわかった!」
 いまごろ父は、おりものに汚れたパンティをひっくり返
して凝視している。
 ふふふ、男ってどうしようもない生き物らしい。

 流しに立ってお野菜を刻んでいるとペタペタとスリッパ
の音がして、父が背後に寄り添って、両方の肩に手を置
かれ肩を揉んでくれるんです。
「あー、ほらー、包丁持ってるから危ないってばー」
「母さんが消えちゃった」
「え…」
 振り向くと涙を溜めてる。それだけで充分でした。
 後ろから抱かれたわ。シャワーの後でブラはしてない。
部屋着の上から両方の膨らみをくるまれて、そっと揉ま
れた。首筋にキスがきます。ゾクゾク肌が波立って、父
の手が部屋着の下から忍び込んで素肌の乳房を手に
つつみ、揉み上げながら乳首をつまんでいじります。

 左で乳房、右手がスカートの下から這い上がってパン
ティ越しにもぞもぞまさぐる。
 それで私は包丁を置いて手を回し、父の部屋着のスウ
ェットの前に手をやった。硬くなってきています。だけど、
いくらなんでもセックスまでは…。
 抱かれたまま体を回して膝を折り、トランクスごとスウ
ェットをずり下げて、そのときはまだ弱く勃つ穏やかな
父をほおばった…陰毛に白い糸が目立ってきていた。

妻の性 シーン7

福住桂子

 郊外というほど離れていない住宅地。マンションの敷地に
限りがあって機械式の駐車場に主人のクルマが入っています。
釣り好きな人ですからフルサイズのステーションワゴン。機械
の動きが遅いのと、買い物ぐらいならクルマがちょっと大き過
ぎ。目の前に平置き駐車場があったのですが、そこはマンショ
ンとは無関係の向かいの大家さんが管理してる。良心的で安
いので空くことがほとんどないと聞いていました。

 そのスペースが空いたのです。それも目の前。さっそく借り
て私の足にしようと軽ワゴンを買いました。大きなクルマが
ラクに入る区画ですから駐車もしやすい。もちろんお尻から
入れて停めておく。

 私の区画のすぐ奥に大家さんの戸建てがあって、申し訳
程度の植え込みで駐車場とが仕切られていたのですが、
そのすぐ先にこちらを向いて大きな窓。定年を過ぎたばかり
と思われる大家さんが四六時中お部屋にいます。
 ちょっと怖い感じのオジサマですが六十過ぎとは思えない
若さ。ときどきお庭で見かけると背が高くてハンサムです。
奥様を早くに亡くされ、二人いる子供たちも独立して家には
いないとご近所の奥様から聞かされた。

「そこ、どうです? 何かあったら言ってね。いまは僕が直接
管理してるから」
「あ、はい。停めやすくて助かってます。いちいち機械駐じゃ
面倒で。主人のクルマ大きいし」
「うんうん、お若いのに分譲なんて立派ですよ」
 そうじゃない。少し前まで姉が住んでいたお部屋を譲って
もらっただけ。大家さんて話してみるといい人です。
そしてそのとき、もらいもので食べ切れないからとカップケー
キを四つもいただいた。

 買い物はリヤのトランクに積む。買い物から戻ってリヤゲ
ートを開けようとすると、薄い植え込み越しに大家さんが
こっちを見てる。気づいていましたが逐一頭を下げていては
向こうだって面倒だろうと思ってました。
 季節が進んでミニスカを穿くようになっていく。トランクに
上半身を突っ込んだとき、向こうのお部屋に座っていると
お尻ギリギリまで見えてるだろうと感じていました。ワゴンだ
から後ろから乗り込んでシート越しにお尻を向けることもで
きるでしょう。オジサンいい人だし話せば話すほど心の若い
素敵な人。私のことも可愛い可愛いと言ってくれる。

 持ってるミニスカの中からいちばんミニをわざと穿いて、
赤いTバックパンティで、トランクの奥まで手を伸ばして
お尻を突き出す。後ろから乗り込んでシートの背越しに前
のシートへ身を乗り出すと、お尻の底まで丸見えになるはず
よ。
 そしてそのときルームミラー越しに後ろを見ると、お部屋
の中からオジサンが目を丸くしてクルマの中のストリッパ
ーを見ていてくれる。
「うふふ、どうかしら? 私のこと欲しいでしょ?」
 小声で言って、わざをお尻を振ってみたり。
 そうするうちにお菓子や果物やとくれるようになったりして
サービスがどんどんよくなっていくんです。そんなことが面
白くてエスカレートしていった。
 とうとうノーパン。フレアミニ。私の若いアソコを見ながら
たまらない想いでオナニーしてくれれば嬉しかった。

 いつものように後ろから車内に乗り込むようにお尻を突き
出していたんです。性器も毛も見えてるはずよ。まくれ上が
るスカートの感覚でわかります。
 きっとこのときはもう許していたと思うのです。オジサンと
ならそうなってもいいってね。独りぽっちで寂しいのにいつ
も明るい。母性が動いてしまうんです。
 ルームミラーに動く気配を感じた次の瞬間でした。お尻を
持たれ、いやらしく陰毛を飾り付けた下唇に熱い息が吐き
かけられた。
 クンクンと匂いを嗅がれるようにされ、舌先が真っ先にア
ナルを舐めてくるのです。

妻の性 シーン6

野上佐和子

 歩いています。イキそうです。異常なくらいお尻で感じる。
それは思春期の頃からそうでした。性ホルモンが暴れだし
男の子を意識しだした頃からです。
 恥ずかしいとは思うのですが排便するとき、それが太け
れば太いほどゾクゾク背筋に悪寒がはしり、ちょっとでも
クリをこすってやると電気が走ったみたいにビクッてなるの。
 イクという感覚をバージンの頃から知っていた私です。
 男を知って開発されていけばいくほどアナルセックスが
したくなる。だけどそんなことは言えません。
 いまの主人が最初です。変態チックにアナルを舐められ、
ほんともうガタガタ震えてイッてしまった。お尻にペニスを
突き立てられて、ああこの人と結婚したいと思ったほどで。

 だけどもちろん主人とは普通です。それで充分満たされ
ていたんです。アナル感覚を忘れたわけではなかったけれ
ど、アブノーマル夫婦にはなりたくなくて、それがブレーキ
になっていた。
 去年の夏のことでした。冷房の効きすぎなのか、おなか
の調子よくなくて便秘と下痢を繰り返していたんです。トイレ
に座っても出てくれない。それで買い物に出て、帰り道、
突然下腹がゴロゴロと鳴り出して刺し込むような便意が来ま
した。溜まっていた分が一気に肛門に迫ってきた感じです。
 そのときは途中にトイレがなくて足を速めて家に戻った。
冷や汗をかきながらいまにもめくれ上がってしまいそうな
肛門をお尻を絞めて押し込む感じでどうにか歩き、家のトイ
レに駆け込んだ。

 そうしたら、なぜだかアソコがヌラヌラしていて、肛門を
ゆるめたとたんゾーッとする震えと、排便しながらクリを
ちょっとこすっただけで目眩がするほど達してしまった。
 いま私は歩いています。ロングフレアのスカートでしたが
ノーパンです。家からスーパーへわざと遠回りをすると、
道筋の中ほどに児童公園が一か所あって、そこにはトイレ
があるんです。スーパーまでは女の足で三十分ぐらいか
な。ちょうどその半分ぐらいにトイレがある。
 帰りにスーパーを出るときにイチジク浣腸を一つだけ
お尻に入れる。私は腸が弱いのか即座に効いてくるんで
す。たかが十五分。半分歩けばトイレがある。

 懸命に歩きます。おなかがゴロゴロ鳴りだして、キューっ
て中身の動く音がする。顔色なんてきっと真っ青。額に脂
汗が滲み出し、死に物狂いでお尻を絞めて寒くて震える
ように歩くのです。足下はヒールサンダル。走れないよう、
わざと選んで履いて出る。
 ああダメ、肛門が飛び出して来そうです。感じるわ。
 わなわなと腿が震え、全身に鳥肌がひろがってゾクゾク
している。性器をあふれた愛液が内腿にべったりでヌル
ヌルします。
 公園が見えて来る。あと少し。ところがそのときトイレが
工事中になっていた。黄色いロープが張られて使用禁止
にされている。

 どうしよう…家までもたない。

 意を決してトイレの裏手にある植え込みに入っていき、
スカートをまくり上げてしゃがみます。
 ンッ、ンッーっ。太いのが出る。アソコはべちょべちょ。
クリトリスをこすり上げ、濡れる穴に指を突っ込む。
「ぁん、ぁぁーっ、イクぅー」
 小声でも抑えきれずに声が出る。

「おやおや、人妻さんがそんなところで何してるのかな。
臭い臭い、くっくっく」

 高校生ぐらいの男の子三人に、しゃがみこんだままの
姿で取り囲まれてしまいます。アナルが太い便をヒリ出
しているときに…。
 恥辱というより絶望でした。男の子たちの顔もはっきり
しないほど意識が濁ってしまっていた。

 カシャ! カシャ!

 連続する携帯カメラのシャッター音が、私の運命を変
えていきます。 

妻の性 シーン5

石田恵利

 単身赴任で会社が用意してくれたのはワンルームのマンスリー
マンション。三つになる娘がいましたが実家が近くて母もいて
くれましたから、娘が三つになると同時に私は復職。その直後、
夫にではなく私に向こう一年の単身赴任が言い渡された。
独身の頃は実家住まいで、考えてみたらはじめての独り暮らし。
家から切り離されてせいせいした気分です。
 マンスリーマンションはだいたいが仕事の都合で一定期間借りる
もの。一階は駐車場で二階から四階まで各階五戸の小さな物件。
住人は一人を除いて男ばかりで若い人も多かった。一人だけ学生
みたいな女子がいたわ。

 そこで私はハメを外し、学生の頃から妄想していた恥辱の体験を
したいと思った。
 性器の写真を撮るんです。M字にぱっくり脚を開き、クリトリスを
いじりまくってトロトロに濡れた私のアソコ。性器だけのどアップです。
醜いし淫らだし私でさえもまともに見ることができないもの。
 プリントし事務用の茶封筒に一枚ずつ入れて、マンションの郵便
受けに入れておく。一人だけいる女の子とジジイのポストを除いて
十枚ほどかな。仕事から戻ったときに郵便受けを確認する。上下
左右のどこをみても封筒はなくなっている。
 見ず知らずの男たちに激しく濡れるアソコを見られる。
たまらなくなって勃起させ、オナニーしてくれる子だってきっといる。
 
 それでお部屋を出入りするとき住人とバッタリ出会う。
 キュンとするのはその瞬間。ああこの人、私の性器を知っている。
よく濡れる人妻のラビア、指先で包皮を剥きあげて撮ってますから
ピンク色したクリトリスまでをも見られている。アナルもだわ。
 私の羞恥のすべてをこの人たちは知っている。
 そう思うと、独りのお部屋でパンティに手を入れてやるだけで声
が出そうなほど感じるのです。
 私だと気づかれて、脅されて逃げられなくて、どこかの部屋に連れ
込まれて奴隷のように犯される。
 考えただけで性器が壊れたようにベチョベチョです。
 猶予は一年。その間に実現したい夢があります。S様に出会うこと。
私のことを懸命に見つめてくれる人がいい。

「ああ、おはようございます。あれ?」
 その日は日曜。ランチに出ようとしたら彼がクルマを洗っていまし
た。三十代の半ば過ぎかな。イケメンとは言えませんが背の高い
颯爽とした感じです。日焼けして顔が黒いわ。
 その彼が「あれ」と言って、まじまじ見つめてくるんです。
「髪切ったでしょ」
 ドキン。切ったといっても昨夜お部屋で前髪だけをほんのわずか
揃えただけ。このとき私は右手の人差し指のマニキュアに細工を
していた。アソコを撮るとき、クリトリスを剥きあげるため指先が
ほんの少し映るのですが、その爪の先にネイルアートで使う極小の
ガラスビーズを一つだけ付けていた。写真の中の指先と同じにして
ある。
 私の些細な変化を見逃さない男性ならご主人様と呼べそうでした。

 一言二言立ち話をする間、私は右手をバッグに添えてさりげなく
指先を見せていた。彼の視線が一瞬そこで止まったわ
「郵便受けにヘンな写真が…そちらはどうかしら?」
 私から話を振ってみたんです。胸が苦しい。この人は私のアソコを
知っている。指先に気づいていそう。
「うむ…ふふふ」
 目を伏せて笑うだけで応えてくれない。ドキドキ、ハラハラ。お尻の
穴まで疼くような感覚に襲われます。
「で? これからどちらへ?」
「はい、そのへんでランチでもと思いまして」
「うんうん、おっけ、洗車おしまい。クルマでどっか行きましょうか、
マゾ牝さん…ふふふ、爪のビーズが可愛いね」

 血の気がひいて、いまにも崩れてしまいそう。
2016年11月10日

妻の性 シーン4

西山邦子

二度目の結婚、二人いる夫。
よく言われる不倫という言葉が嫌い。どちらも身を
もって尽くした男。一人目の夫には子供を与え、
二人目の夫には心を捧げて生きている。

専業主婦の私には時間があり、自営業の彼には
自由がある。ペニスが膣に収まるように
彼のSと私のMがマッチしたと言うだけね。
逢瀬のための密室を借りていた。

玄関先に全裸で平伏し、お逢いできる喜びを
お伝えします。
「よろしい、いい子だ」その言葉が嬉しくて、私は
ズボンの前を開放し、いとおしいご主人様を口にする。
頭を撫でていただきながら、チュパチュパ、ジュル
ジュル、淫らな音をさせてご奉仕し、「小便!」という
お言葉をいただいて口を開けて便器になる。

ちょっとでもこぼそうものなら、興奮にとっくに勃った
乳首を泣くまでツネり伸ばされて、自分の不甲斐なさを
思い知る。
お尻に浣腸を1リットルいただいて、カエル腹に苦しみ
ながら素っ裸でベランダに叩き出され、すぐ向かいの
マンションの視線に晒されながら、小さなバケツに
汚物を吐き出す。

そのバケツを口にくわえて四つん這いでトイレに運び、
便器に捨てて流すときに頭を踏まれて洋式便器に
顔を突っ込み、ゴボゴボと奔流する水底で汚物混じり
の水を飲むまで許されない。
「次からこぼすな、わかったな」
「はいご主人様!」
「うんうん、そうして死に物狂いでついて来い」

ご主人様は自分のカタチを崩されない。私ばかりが
一方的に合わせるだけで合わせようとはしてくれない。
だから安住できるのです。思い悩むことがない。

ご褒美をいただけます。膣にバイブ、アナルにバイブ。
クリトリスと乳首に電極。それもこれも一気にスイッチ
を入れてくださり、グワグワと化け物のような声を上げ、
私らしく失禁しながら果てていく。

妻の性 シーン3

塚田良子

 周囲およそ1.5キロの緑地公園。外周ぐるりと歩道が
あってウオーキングを楽しむのですけれど、それは
体よりも心のバランスを保つため。恥ずかしいだけの
羞恥じゃなくて、きっぱりした恥辱への願望を満たすため・・。
 公園のそばに越したときから妄想がふくらみ続けて抑え
きれず、いよいよそれを実行に移したのです。

 夏物の薄いスエットパンツ、上は夜でも目立つ黄色の
タンクトップ。乳房はCよ。ノーブラですからソフトな生地
にプツプツと乳首が飛び出してる。
 Tバックのゴムパンティ。アソコに張り付き、クリトリス
のあたるところに内ポケットがついていて極小サイズの
ボタン型ローターが組み込めるようになっている。

 深夜ではありませんが、それでも静かになった十時頃
に部屋を出る。主人は疲れて帰って、だいたい先に寝て
しまう。それから出る。自宅マンションからはほんの二分。
ポニーテールに髪をまとめて首には白いスポーツタオル
をかけてます。

 公園の入口からスエットパンツのポケットに忍ばせた
スイッチをオン。微振動。ブブブとくぐもった音がかすか
に聞こえ、ごく弱い振動がクリトリスを直撃する。甘く
そして荒くなる息をこらえて歩き出す。公園のこちら側は
住宅街で静かですが半周すると幹線道路に沿っていて、
深夜でもないその時刻はクルマだらけ。

 幹線道路から歩道を隔て、さらにフェンスがあって内側
が公園です。私のようにウオーキングする人はたくさん
いるわよ。すれ違ったり追い越されたり、女だったり男だ
ったりするんです。
 道路沿いに出てクルマの音がしはじめるとスイッチを
強くする。ブゥゥン。薄いスエットが音を素通しにしてしまう。

「ンっ! はぅ、くくく、あンっ!」

 声が出ます。小さな声でも明らかにエッチなトーン。
 強烈な振動がクリトリスを責め立てて、体は震え、お尻
がぶるぶる震えだし、乳房が揺れるたびに勃ってしまった
乳首がこすれ、膝がいまにも抜けちゃいそう。

 内股の妙な姿勢でふらふら歩く。腿を絞めてお尻を絞め
て、でもそうすると振動がよけいに強く感じられ、脱力して
ゆるめたとたん、お尻も腿もたわたわ波立つように揺れて
くる。そのとき周りに人がいないとノーブラの乳房を揉み
しだき、乳首をつまんで痛いほどコネたりするわ。

 意識が白くなっていく。もう歩けない。指を突っ込んで
掻き回してやりたくなる。ウオーキングの目標は三周です
が、いまだ歩ききったことがない。大きな公園にはトイレ
が三か所つくられてあり、一周すると逃げ込んでしまいま
す。
 そしたらもう油をこぼしたみたいにアソコはとろとろ。
刺激されたクリトリスは勃起して飛び出して、擦り上げ、
穴に指を突っ込んで掻き回してやったりすると気の遠く
なるほどのアクメが来ます。

 でも…怖いのはそれからです。このときじつは私は全裸。
先に女子トイレの個室に入って素っ裸になっておき、一度
トイレを出て男子トイレの個室に入り、そこでオナニー。
変態的な性欲を満たして平静な感覚が戻っているのに
素っ裸のまま女子トイレに戻らなければ着るものがありま
せん。
 胸が潰れそう。息ができない。個室のドアをそっと開
けて薄暗いあたりを見回し、男子トイレを出たのです。
ほんの数歩で女子トイレ。そのときでした。

「素っ裸で何やってるのかな。ふっふっふ」

 若い男ばかり三人がすぐ背後に立っていました。夢に
まで見た陵辱シーン。このときをずっと待っていました
からね。
2016年11月09日

妻の性 シーン2

酒田美樹

朝になって主人を送り出してから淫婦となるための
セルフ調教がはじまります。
吸い出すのにちょうどいい太さのガラスの筒に、
潰して離すと空気を吸い込むゴム球をつけたクリトリスの
吸引器で、包皮にくるまったピンクの肉芽を吸い出して
勃たせておく。そのままノーパンでスカートだけ穿き、
器具の重さで自然に伸ばすようにして
ぎりぎりまで耐えるのです。

クリトリスのしまえない性器になる。ちょっと自転車に
乗っただけでもコスレてしまって声が出そうな体になる。
クリトリスに吸い付いてぶらぶら垂れる刺激だけでも
ぐっちょり濡れる。

試験管のようなメモリのついたシリンダーがあるのですが、
毎日そうして濡らす愛液を一日分溜めていき、最初は
1CCでも辛かったのにそのうち量が増えていって、
いまでは3CCほどもくっぷり溜まる。
べちょべちょのアソコに試験管の口を擦りつけて愛液を
削ぎ取っていくのです。

体が開発されてくる。家事の合間につねにクリトリスを
刺激して、クチュクチュにしておいて、ガラスの筒に
愛液を溜めていくのですが、恥ずかしいほど溜まった
ものを陽射しに透かして眺めたりもするんです。

クリトリスが飛び出したまま引っ込まなくなってきた。
ちょっと触れただけでも痺れるような性感が全身に
ひろがって、欲しくて欲しくてならなくなる。

主人は何も知りません。主人はウイスキーを毎晩一杯
水割りで飲むのを楽しみにしてますが、その中の氷の
1つがそうやって溜めた愛液を凍らせたものであることを。
私のつくった水割りはトロミがあって美味い美味いと飲んで
くれるわ。これ以上の愛のこもったお酒なんてどこにもない。

そうして私は私の味を主人に教えていくのです。

妻の性 シーン1

田中悦子

夫はかならず深夜にタバコを買う。
いいえタバコとは決まっていない。つぶつぶ入りのオレンジジュース
だったりと、理解に苦しむ子供じみた飲み物を欲しがるの。

主人好みの妻として育っていく私の日々がはじまった。

そのとき私はレースのカーテンを着ているようなミニワンピースしか
許されない。前開きだしボタンも1つ残らず毟り取られていたのです。


クルマで出かける。だいたいが片側二車線以上の幹線道路よ。
深夜であってもクルマが途切れることがない。
住む街から少し離れることだけが救いでした。自販機のある側の
反対車線の路肩にクルマを停めて、助手席から叩き出される。


霧を着ているような白いレースのワンピの下は全裸です。
こういうときはむしろ陰毛がない方が肌色だけしか透けないもの。
デルタの黒が薄いレースに素通しですし、
それよりも前開きでボタンがなければ服の役をはたしません。

わざと信号のそばで停めるから道を渡るのは横断歩道になりますし、
信号待ちのクルマの強烈なヘッドライトがレースのカーテンを
突き抜けて、ほとんど素っ裸の私を周囲に見せる。


歩道で知らない人にもすれ違う。
ゆっくり歩けば多少はましなのでしょうが、風でもあればおしまいです。
主人は歩くことを許しませんし、走ることも許しません。あと少し
速ければランになるぎりぎりの早足で胸を張って颯爽と歩くのです。

ただ羽織っているだけのレースははためきますが、押さえて隠したり
すれば厳しいお仕置きが待っています。
乳房もお尻も、密生する黒いデルタも、とにかく素っ裸で歩くのです。
自販機に辿り着き、タバコかジュースか、その両方か、
両手に持って引き返すのですが、
その頃にはそこらじゅうから視線が私に集まってしまってる。


助手席に飛び込んでクルマがスタートしてすぐのこと、主人の指が
伸びてきてまさぐります。そのとき濡らしていれば合格。
濡れが牝穴の外に漏れ出していなければ、次にまたどこかでクルマ
が停められて、そのときは最初から全裸で車外に放り出されるの。


震えて感じてべちょべちょになるまで続く深夜の露出。
濡らしていればご褒美をいただけます。
頭が真っ白になるぐらいのバイブか電マのアクメです。


ふらふらになり、意識が狂ったようになり、それでようやく彼の
勃起をいただけて、私は快楽の悲鳴を上げて母親になる準備をする。