2016年11月12日

黒い手紙(終話)


お写真①には二枚あります。
一枚目は、車に乗る前に全裸になるよう命じられ、ワンピを脱ぎ、
パンティを足首まで降ろしているところ。両車線ともに車が多く、
歩いている人もたくさんいます。その中での全裸です。
二枚目は、車に乗ってすぐ、リアゲートを開け放ったままで、
外に向かってお尻を突き出し四つん這いを命じられた変態ナナ。
このときの私はもう、車の中のカーペットに胸をつけたまま、
息を荒くしてしまっているんですよ。
まさか、白昼の国道で、こんなことを・・残酷です。
お写真は男の子の一人が私のデジカメで撮ったものですが、
その何倍もの時間、ビデオカメラのレンズと、多くの人々に
視姦されていたことが辛かった。
今日一日のことをすべてムービーに記録され、この子たちに
見られ続けているのかと思うと、それだけで私のアソコはお汁を
垂らしてしまうんです。

撮影が終わってようやくゲートが閉められ、車が動き出そうとした
のですが、私がご挨拶があるからと言って、しばらくは動かさない
ようお願いしました。
先週のように、服もバッグもすべてを彼らにお預けし、ボストン
バッグの中身をすべて説明してから、その中にイチジク浣腸や
太い革縫い針があることも隠さずに申し上げました。
浣腸はもちろん覚悟していましたが、針は、もしご命令にそむく
ようなことがあれば乳首にもクリトリスにも突き刺して、お仕置き
していただいてかまわないと申し上げたのです。
そのときに男の子同士で・・「素直ないい子じゃん、可愛いよ」
・・などと言ってくれ、それが嬉しくてたまりませんでした。
サングラスをはずして素顔をお見せした上で、土下座をして
ご挨拶をし、車が動きはじめます。

お写真②のグループをご覧ください。
車が走りはじめるとすぐ、後席の二人が私のそばに降りて来て、
持ってきたお道具の中から四点を早速装着されました。
私を四つん這いにしておいて最初にアナルプラグの細いものを・・。
おまんまんがとっくに洪水ですので、そのお汁を塗って滑りをよく
し、痛くないようそっと入れてくれたのです。やさしい子だと思い
ました。次に前に細めの短いディルドを。これは何の抵抗もなく
スルリと入り・・・。
恥ずかしいよがり声を上げてしまい、彼らが大声で笑っています。

それから、革のパンティにローターをセットしたものを穿かされ、
ウエストの金具をきつめに締め上げられます。金具には小さな
南京錠がついていて、お許しがない限り責めはずっと続くのです。
最後はカップのない革のブラ。乳房の根を締め上げられ、
お乳がぱんぱんに張って、乳首が飛び出してしまいます。
さらにそれだけではすまず、男の子が持ってきた柔らかな
黒いロープで手首を後ろに軽く縛られ、足首のところも縛られて、
そのおぞましい準備は整いました。
お写真②の十枚は、その一部始終を撮ったもの。
後席に残った一人の子が、デジカメで撮ってくれました。

車はいつのまにか西湘バイパスを走っています。真鶴半島へ行く
そうです。 男の子たち二人が荷物室に転がされた私から、
座席へ戻って行きました。
そのときに残酷な仕打ちを・・意地悪な子たちなんです。
ローターのスイッチを、ごく弱く入れ、電池ボックスを革パンティ
のおなかのベルトに差し込んで、座席に戻ってしまったのです。

お写真③の五枚をご覧ください。
ナナは、じきに悶えはじめます。よがり声を上げて・・体を蛇みた
いにくねらせて・・イキたいのに振動が弱くて昇りつめられない。
感じて感じて・・辛くて辛くて・・。そんな責めが目的地の
あたりに着くまで一時間以上も続いたのです。
私は泣きながら許しを乞いましたが、彼らは、まるで私の悲鳴を
音楽で消すようにボリュームを上げ、悶え狂う私を見て
げらげら笑い、写真やビデオに納めていました。

車が真鶴の海伝いの道に入ったことにも気づきませんでした。
意識が朦朧としてしまい、焦点が定まりません。
やがて車が停まりました。真鶴半島の先端近くまで来てしまえば、
平日にはそれほど車がいない。車が停まり、リアゲートが
開けられると、ようやくローターのスイッチがオフ。
「イキたいだろう、可哀想に」と笑うものですから、私は涙で
ぐしょぐしょになりながら、必死にかぶりをふって哀願しました。
一気に昇り詰めたいの!
でも、彼らは許してくれません。足首の紐だけ解かれ、
ヒールも脱がされ、私は裸足で車の外に降ろされました。

お写真④のグループの十五枚がそのときのすべてです。
もちろん同時にビデオも回されていて、私のあさましいよがり声を
捕えられていたはずです。赤い首輪をされ、リードでつながれた
ナナは、もう腰が崩れてそうで、立っているのがやっとのありさま。
道は海沿いの国道から少し山側に入った細い舗装路。
幸いなことに車はいませんでしたが、カーブの連続で
いつ出くわすか知れません。 私を降ろすと、彼らは私を囲み、
車がずっと先まで走り去ってしまいます。
「さあ歩け。イキながら歩いてみろ」
彼らは残酷に笑い、ローターのスイッチをいきなり強く・・。
ナナは・・お尻をいやらしく振りたてて、ブラに絞り出された
乳房をぶるぶると悲しく揺らし、立ち止まることも許されず、
内股でよろよろ歩きながら昇りつめてしまいます。
彼らはそんな私のお尻をぴしゃぴしゃやって、それは楽しそうに
追い立てるのです。左右の子たちが、両側から乳房を揉んで、
乳首をつまんで引っ張って。お尻をスニーカーで蹴られと・・。
何をされても感じてしまう。私はとうとう耐えられず、
道に倒れてしまいました。道に倒れ、それでも腰を暴れさせ、
お尻をアスファルトに打ちつけて、悲鳴を上げてイッてしまった。
昼日中の公道に倒れて昇りつめてしまうなんて、なんてあさまし
マゾ牝でしょうか・・。

私はもう淫獣です女王様。瞼の裏に七色の閃光が走るような、
すさまじいアクメでした。車が二台ほど通り過ぎて行ったそう
ですが、私には目にする余裕もなく、四肢を激しく痙攣させて
いたようです。
私はもう立てなくなって彼らに抱き上げられて車に運ばれました。

お写真⑤のグループは、岬の突端にある駐車場に車を停め、
そこから波打ち際へと降りる階段のところからはじまります。
自然のままの岩場にコンクリートをかぶせて作ったような階段で、
降りると下は磯。岩が入り組んでいて、せり出した岩と岩の間に、
申し訳程度の砂浜が点在しています。このときの私は、海に落と
されるかも知れないと思い、かつらもはずしていたのです。
あの子たちは、やはり若い男の子で、
私がかつらで変装していたことも見抜けずにいたようです。

駐車場から下の磯までは、ワンピースを許していただけました。
駐車場には何台かの車がいましたし、下には人が多いかも
しれません。降りてみないとわかりませんからね。
おぞましいお道具はすべてはずされていましたし、お写真で
見る限り服も着せてもらっていますが、このときじつは、
イチジクを二個、お尻にいただいていたのです。
壮絶なアクメの直後でもあり、踵の高いサンダルでしたので、
ふらついてしまってまともに歩けません。
磯場に降りるまでの道のりは長く、歩き出してすぐに、
強い便意が襲ってきました。針責めが嫌なら我慢しろと言われ、
しばらくは歩いていたのですが・・ああ女王様・・。
もうすぐそこが磯という階段の最後のあたりで、とうとう・・。
ワンピースを捲り上げてお尻を突き出し、道端で・・惨めな
排泄を見下ろしながら、男の子たちが笑っていました。

磯に降りてみると、なぜか人の気配がありません。駐車場には
数台の車があったのですが、どこへ行ってしまったのでしょうか。
私はもちろん全裸を命じられ、男の子たちは海パン姿に。
お許しをいただいた私は海に飛び込み、汚れた体を洗いました。
あの子たち、どうやら私の泳ぎに驚いているようでした。
元は水泳部ですので、水の中では人魚になれます。
冷たい水が意識を覚醒させたのか、しばらくは楽しい海水浴。
水の中で、五人の子たちに抱かれたり、愛撫を受けたり。
そうやって楽しく遊び、幅三メートルほどの小さな砂浜に上がった
とき、あの子たちが海パンを脱いでしまって・・。
お写真がないのが残念ですが、もうカメラ係の子がいないのです。
若い男のエネルギーがナナに向けられ、終わりがないのかと
思えるほど次々に貫かれ・・アナルを犯され・・お口とあそこを
同時にと、奴隷ナナは、まるで快楽のリンチのように
よがり狂っていたんです。
彼とのセックスの一年分が一気に押し寄せたような怒涛・・。

先ほど便意をこらえきれなかったお仕置きもいただきました。
男の子たちは、みんなやさしくて可愛い子ばかりです。
針が太すぎて可哀想だと話し合ってくれ、その代わりに私は
便器にさせられ・・大きく開けたお口をめがけて、
五本の肉棒から美味しいお小水が・・。
ナナは、堕ちるところまで堕ちた奴隷の身分を痛感しました。
ですけどマゾとは不思議なもので、そんなことをされた後でも、
「よく頑張ったね」とか「いい子だよ」とか、一人の子なんか、
「俺の彼女もナナほど素直なら可愛いんだが」とか、嬉しい
お言葉をいただいて抱きしめられるとたまらなくなってしまう。
私は、どこかラブホへ連れて行ってくださいとお願いしました。
そのぐらいのお金はもちろん持って出てますし、
あの子たちを、もっともっと楽しませてあげたかった。

ラブホの密室で、いったい何があったのでしょう・・。
そして、どこをどう走って、私は戻ってきたのでしょう・・。

私は良識ある女が決してしてはならないことをしてしまった。
あの子たちにマンションまで送ってもらい、部屋に上げてしまった。
そうしなければ、ナナとしてどれほどマゾに心酔しても、 いつか
きっと弱気の虫が騒ぎ出し、迷いがまたふくらんで、人並みに
生きる女の不幸を背負うことになってしまう。
見返りのない愛なんて、あり得ない。駆け引きも計算もなく、
マゾの本能が責めを欲しがる、ただそれだけの単純な関係の中に
しか真実が見出せなくなっている。
だからナナが生まれたのですが、私にとってナナが仮面である限り、
仮面を脱げば弱い女に逆戻り。
逃げられない責め苦の側を日常として、日常の加奈子を仮面の側に
追いやれば、いやおうなく私は奴隷。
そんな思いが抑えきれずに、私は、自分の生涯を残酷なあの子たち
に捧げてしまった・・。


七月二十二日(木曜日の深夜)

  ナナへのレターは、これで最後よ。
  奴隷への妄想をいくら続けていても、
  あなたは独りぽっちのまま。
  あなたの妄想は、妄想ではなくてノイローゼの前兆よ。
  恥ずかしい仮想世界に遊び、男たちを
  部屋に上げてしまう決心ができたのです。
  奴隷ナナの心は、もう後戻りはできないわ。

  これが私からの最後の命令です。
  これまでのように、きっちりお守りなさいね。
  さようなら、ナナ。

それに続く命令文を雑誌を切り抜いて貼り終わり、
黒い封筒にしまって、私は、デスクの明かりを消しながら
深いため息をついていた。
明日の朝、この手紙を私の部屋の郵便受けに放り込んで出勤し、
夜戻るときに手に取れば、女王様の最後のご命令がいただける。
そこには、こう書いてあるはずよ。

  いますぐご主人様を募集しなさい。
  そしてその応募の中から、ナナは、
  もっとも恐ろしい一人を選び、お仕えするのです。 
  逃げや迷いは許しませんよ。
  ただし、賢く生きること。
  日常の中にいる彼からのプロポーズも
  粗末にせずにお受けなさいね。
  素顔の快楽と仮面の幸せ。
  単なるポーズと割り切れば結婚もいいものよ。
  それが人生に勝った牝犬の姿です。
  わかったら、早速はじめなさい!

恐ろしいあの女の命令に、私は決してそむけない。
そむくつもりもないのですけど・・うふふ。

黒い手紙(三話)


七月二十日(火曜日)
一週間は早いものです。あの子たちに弄ばれた悦びが昨日の
ことのようで、思い出すたびパンティを汚してしまっています。
今日明日と勤務シフトの関係でお休みがとれました。

今日は日中新宿へ行き、アダルトショップを覗いて、ご命令の
ものを揃えて来ました。お写真を撮りましたのでご覧ください。
左から順に、細めで短いディルド。太くて長いディルド。
ローターと、そのローターをクリトリスに触れる内側の
ポケットにしまえる革のパンティ。カップのない革のブラ。
飛びっこという無線バイブ。それから見るのも怖い極太バイブ。
こんなのを突き立てられたら私は死んでしまいそう・・。
犬の首輪とリード。最後にあるのは太さが違う三種類のアナル
プラグで、先ほどの革パンティに装着できるようになったもの。

それから、お写真にはありませんが、裏地を剥ぐと透け透けに
なってしまうサマーニットの前開きワンピースも買い、
早速裏地を剥いで、丈も股下十センチほどに短く詰めました。
ワンピースですので、たとえば電車に乗って吊革につかまろうと
腕を上げるだけで、股下ゼロセンチになってしまいます。
それでもしパンティさえ許されず混み合う電車に乗ろうものなら、
私はたちまち痴漢の餌食となってしまうでしょう。

ああ、女王様・・明日が楽しみでなりません。
あの子たちに連絡を取ったら、それは喜んでいただけまして、
明日はドライブに連れて行ってもらうことになっています。
私が、女王様にお願いしたらセックスまですべてを許されたと
言いますと、電話の向こうでおおはしゃぎ。
とっても可愛い子たちななの・・うふふ。
どこへ行くのか、何をされるか、考えただけで感じてしまう。
それに、あの子たち、明日はお友だちをさらに二人加えてくれる
そうで、ビデオカメラまで用意すると言ってくれているのです。
私はもう普通の女に戻れなくなってしまいました。たった一度の
ご調教で、私の中のどうしようもない淫女が暴れ出し・・。

買ってきたお道具も早く使ってみたくてしかたがないのです。
でも、すべては明日。あの子たちにそれらを委ねたら、
私はきっと、あまりの恥辱に錯乱してしまうでしょう。


七月二十一日(水曜日)
夏の空が心地いいドライブ日和。待ち合わせは江ノ島駅に朝七時。
私は、用意したお道具を小さめのボストンバッグに詰め、裏地を
剥ぎ取った白いニットのミニワンピを着て部屋を出ました。
下着はマリンブルーのTバックだけ。今日は、年下の男の子たち
に喜んでいただきたくてブラはしませんでした。パンティに裏が
なく、おまんまんが透けてしまうのは先週そのまま。足元はやはり
踵の高い真っ赤なサンダル。かつらとサングラスはつけて出ました。

江ノ島に着くまでの電車の中での出来事も先週の恥辱そのまま。
ニットのワンピースは肌色を透かしてしまい、乳首の突起や
女体のラインはもちろん、鮮やかなブルーのパンティが素通しで
見えていたはずです。今日はジャケットも着て出ませんでしたの
で、街中でも電車でも場違いなストリッパーが歩いているといった
感じだったでしょうか。服を短くし過ぎたことを後悔しました。
股下十センチあるかないか。階段を登れば女の奥底までが丸見え
で、座席に座れば脚を開かなくてもブルーのデルタが見えてしまう。
それを承知で、私は性懲りもなく座ってすぐ熟睡してしまった。
先週よりも時間が早かったせいで、私はずっと座ることができ、
その分、恥ずかしさに耐える時間が長かった。
私の周囲に男たちが密集していたことが可笑しくもありました。

江ノ島駅に着いたとき、時刻は七時を少し過ぎていました。
男の子たちはとっくに来ていて改札で四人が待ってくれています。
先週の子たち三人と初対面の男の子。この子は明らかに何かの
スポーツをしているようで、他の三人が華奢に見えるほど逞しく
いい体・・。
残る一人は路上に停めたお車で待っているそうで、私は四人に周り
を囲まれ、追い立てられるように歩きました。ボストンバッグを
持ってくれたのはいいのですが、やさしいのか残酷なのか・・体を
隠す目くらましさえなくなってしまったのです。
駅の外に出ると、都心から遠いこのあたりからの通勤ラッシュが
ぼちぼちはじまる時間のようで、たくさんの人が駅へと集まって
来ています。お天気がよくて気持ちいいのですが、その分陽射しが
ニットを透かしてしまい、対向から歩いてくる多くの人の好奇の
視線にさらされました。
海のシーズンですから、あるいは、思うほどの違和感は
なかったのかも知れませんが、それにしても恥ずかしい・・。

車は、駅から少し離れた国道沿いに泊まっていました。
道を隔てた向こう側の防波堤の外は江ノ島の海。
朝の時間帯、道路も混みはじめていたようです。
男の子の車は白い大きなワンボックスで、私が歩み寄ると、
ボディ横のドアではなく、リアの大きなゲートが開けられました。
中を覗くと、運転席と助手席の後ろに三人がけのベンチシートが
あり、その後ろの座席はたたまれてしまっていて、フロア
カーペットが敷かれただけの荷物室のようになっています。
私を迎えるために掃除をしてくれたのか、男の子の車にしては
車内が綺麗。ウインドウは、若者の車らしく、運転席から後ろの
ガラスに黒い目隠しフィルムが張ってあり、乗ってしまえば
外からは見えにくくなっています。
私は、彼らがなぜこの車で来たのかを直感しました。

黒い手紙(二話)


七月十四日(水曜日)
今日、わたくし加奈子の三十三歳の誕生日を、
調教初日にお選びいただいた女王様のお心遣い、そして、
かつらやサングラスなど変装のお道具をお許しいただけた
おやさしさに、心からお礼を申し上げます。
自分を隠すことに疲れきったいままでの人生と決別し、
性奴隷「ナナ」として生まれ変われる幸せ。
お導きいただいた女王様を生涯お慕い申し上げ、
いかなるご命令にも絶対服従することをお誓い申し上げます。 

はじめに、自室で撮ったお写真①のグループをご覧いただきます。
ご命令どおり剃毛をすませた奴隷ナナの姿です。
腿を閉じて立っているだけで、いやらしいラビアが覗き、
恥ずかしいところを隠せなくなった運命を知るにつけ・・二枚目
の四つん這いのお写真でもおわかりのように、ヌラヌラと
ぬめるお汁が陰唇からあふれてきてしまいます。
三枚目は、今日のための特別な下着を試着したナナ。
赤いレースのTバックは、裏地をすべて剥ぎ取って、
閉じた亀裂が透けてしまう薄い薄いネットでしかありません。
同じくレースのブラ。乳首のところが露出するようカップの先に
丸い穴を開けました。着けてみただけで恥ずかしく、
大きな乳首が勃っているのがおわかりいただけると思います。

お写真①の最後は、膝上三十センチほどの白い巻きスカート。
そう短くはありませんが、巻きの合わせを少なくし、歩幅を
ひろげて歩くとサイドが割れて太腿が付け根まで露わになって
しまいます。上はピンクのタンクトップですが、急なご命令でし
たのでシースルーのものが手元になく、手持ちの中からいちばん
薄いものを選びました。赤いブラのラインはもちろんですが、
乳首がそっくり透けています。スカートも上に着るものも
女王様の奴隷たる身だしなみとして、次回までにもっといやらし
いものを用意いたしますので、どうかお許しくださいませ。
今日のナナは、その姿に白いサマージャケットを羽織って
出ました。かつらは栗毛のセミロング。サングラスはハーフ
ミラーで目を隠すことができます。お化粧も濃くしてみました。

今日私はお休みですが、水曜日で平日です。
ご命令のように通勤時間帯を選び、電車に乗りました。
江ノ島に行きましたので、ラッシュといっても逆向きになり、
上りほど混んではいませんでしたが、それでも途中までは
スシ詰めで、ご命令にあるように座ることができません。
運悪くと申しましょうか、私の周囲の男たちは紳士ばかりで
体に触れてこようとする人もいませんでした。
電車が揺れると踵の高いサンダルでふらついてしまい、周囲の
男にもたれかかって胸が触れるたび、乳首に電流が走るような
ゾクゾクする感覚が確かにあって、レースのパンティを素通し
にして素足の太腿にお汁が伝うのではと気が気ではありません。

小田急本線から江ノ島線に乗り換えると、電車はすっかり空いて
しまい、いよいよ私は座ることができました。ご指示にありました
ように、対面座席の反対側に学生らしい三人の若者が座る、
その対向の席をわざわざ選び、腰掛けました。
お写真がないのが残念ですが、座るだけでミニスカートがたくし
上がり、巻きの合わせも押さえていないと腰骨のところまで
はだけてしまいます。私は何くわぬ顔で、ハンドバッグを膝に
置いて座り、けれどもすぐにご命令を実行しました。

バッグを片側の腿に載せて、眠ってしまったのです。

ヒールが高く、座席が低かったので、両足をきっちり揃えて
いても、前からでは赤いデルタが覗いていたはず。
もちろん眠れるはずはありません。恥ずかしくて恥ずかしくて・・。
でも奴隷としてのトキメキを感じてしまい、私はサングラスの
奥でうっすら目を開けて、前の三人の視線を確かめていました。
眠った私の膝が緩むと、男たちの視線がまっすぐスカートの中へ
刺さります。熟睡してしまうと、もう大きく脚を開いてしまい・・。
心臓が暴れているようでした。股ぐらの深いところから欲情の
液体がいまにも噴出しそうな、どうしようもないマゾの悦び。
男の子たちがひそひそとエッチなことを話していました。
私はたまらなく感じていました。あそこはもう洪水です。

江ノ島に着いて駅の階段を登ろうとすると、背後にさっきの
三人が回り込む気配がしました。私は階段の途中でわざと歩みを
遅め、汗を拭こうとバッグからハンカチを取り出して、足元に
落としてしまいます。
これもお写真がないのが残念ですが、後ろに人がいるのを気づか
ぬふりで、膝を折らずにハンカチを拾うと、下にいるあの子たち
からは、お尻の丸みどころか、女の亀裂に食い込んだ赤い下着の
線まで、恥ずかしいところがすべて見えていたのではと思います。
もしかしたら、すでにお汁が伝っていたかも・・。
私はもう、すぐにでも下着を剥ぎ取って、あの子たちに虐めて
もらいたくてしかたがありませんでした。

改札を出ると、私は震える声で、あの子たちに声をかけました。
彼らに、私がマゾであること、女王様のご命令で露出に来ている
こと、そして、ご命令に背けば厳しいお仕置きが待っていることを
お話し、今日一日のご調教をお願いできないかと申し出たのです。
あの子たちはとてもいい子で快くその願いを引き受けてくれました。
三人とも背が高くて凛々しくて、若い男のエネルギーが迸っている
ようで・・私は三人を待たせておいてコインロッカーへ行き、
ジャケットとハンドバッグを預けてしまい手ぶらになりました。
そしてそのキイと、私のデジカメをあの子たちに持たせてあげた。
もしも私が命令をきけないときには、キイは海に捨てていいと
言ったのです。キイがなければ帰りのお金もなく、ジャケットも
許されない恥ずかしい格好で歩いて帰らなければなりません。
どんなことでも、あの子たちの命令を実行するしかないのです。
そんな自分が惨めで、あの子たちの幼い残酷さが怖ろしく・・。
でも、ゾクゾクと痺れるような期待があって、幸せを感じます。

お写真②のグループをご覧ください。
江ノ島への橋の上です。平日の朝ですから人通りはまばらでした
が、ときどき車が横をかすめて行きます。
その中での五枚のお写真。
橋の中ほどで、スカートを捲り上げるようにとのご命令でした。
ほとんど裸の下半身が丸見えになっていますでしょう。お写真で
はわかりませんが、私は、いよいよこのときが来たと思い、
体ががたがた震えていました。恥ずかしい・・恥ずかしい・・。
歩く人が振り返り、車が何台も通り過ぎて行きます。

六枚目からの十五枚は、江ノ島の頂を越えて裏の磯に出るまでの
ナナの姿・・階段の下から撮られ、四つん這いで撮られ、茶店の
外の椅子に座って階段の方を向いて脚を大きく開いてスカートを
捲り上げ・・と、ありとあらゆる痴態を要求されました。
私は不思議な快楽に溺れてしまって、ただただ震えながら
濡らしていることしかできませんでした。
十六、十七枚目は、裏の磯に降りて少し歩いた岩場のところ。
とうとうスカートもタックトップも脱がされたナナの姿です。
ゴツゴツした岩場です。ヒールの高いサンダルでは、ふらついて
しまってまともに歩けません。そうして体がぐらぐらする度に、
柔らかな赤いレースにくるまれた乳房がぶらぶら揺れてしまう。
夏ですから、遠目には水着にしか見えなかったでしょうけれど、
岩場にいる釣り人が振り返れば、警察を呼ばれてしまうかも
しれない格好で磯を歩かされているのです。
 男の子たちが意地悪に笑っていました。お汁がたらたら伝って
いると・・。

その格好で江ノ島の岩場を歩かされ、ちょうどいい岩の窪みを
見つけたとき、調教のクライマックスがやってきました。
男の子の一人が、岩の上に座って見張りをし、私と二人の子が
陰に降りて・・お写真③のグループをご覧ください。
一枚目は、男の子の一人がブラを、一人がパンティを、私から
剥ぎ取るシーン。じつはこのとき、脱げと言われましたが、
私は体のそこらじゅうに触れてほしくてたまらなくなってしまい、
脱がせてくださいとお願いしたのです。
二枚目は四つん這い・・三枚目はM字開脚・・四枚目からの
数枚は、マゾの花芯を指で嬲られ、泣き従っている様子です。

お写真④のグループは、あの子たちへのお礼のご奉仕。
一枚目二枚目は、男の子A。脈打つペニスにむしゃぶりついて、
喉の奥まで犯されて・・もちろん白く熱い精液も美味しく
美味しくいただきました。
三枚目四枚目は、男の子B。五枚目六枚目は、最後の一人。
七枚目・・これはご奉仕がすんで土下座でお礼を申し上げてい
るところです。あの子たちには、それは満足していただけた
ようで、最後に三人一度に体中をまさぐられ、私はマゾ牝の
喘ぎをもらしながら嬲られていたのです。感じて感じてしかたが
ないのに、肉棒で掻き回されて達することのない、
ナナにとっては辛い辛いご調教でした。
ご命令にそむかなかったご褒美に下着も服も返していただき、
駅まで送られて私は帰路につきました。あの子たちの携帯番号は
登録してありますので、これからはいつでも弄んでいただけます。

帰りの電車は空いていて、ずっと座って帰れました。
お写真はありませんが、どれほどの男たちに視姦され、
恥ずかしくて嬉しくて、感じていたか知れません。

女王様、ご調教ありがとうございました。
部屋に帰りついても奴隷の火照りはおさまらず、
熱く脈打つ肉棒の感触と、
精液の美味しさだけがお口の中に残っていました。

黒い手紙(一話)


  私は許さない。私を負け犬と罵ったあなたを。
  あなたのことで知らないことは何もないのよ。
  生い立ちから、たとえば今日、何色のショーツを
  選んでいるのかさえ、私にはお見通し。
  私をその気にさせたらどれほど怖いか・・残酷か。
  思い知るがいい・・ふふふ・・。


ここ数日、嫌な胸騒ぎをおぼえていた。
恐ろしいあの女が、私を探し出して目の前に現れるのではないか。
もしもそうなれば、彼女は女王様気取りで際限なく要求を
エスカレートさせていくだろうし、逃げようとしても、
どこまでも追いかけてきて残酷な責めを科されるに決まっている。
いまこうして職場にいても、街中を歩いていても、
どこからか、あの女に見られているような気がしてならない。


私が自分の妄想癖に気づいたのは高校受験を終えた頃。
私は性の目覚めが早かった。中学に入ったばかりで、周りがまだ
子供子供しているときに、上級生の男の子の引き締まったお尻や
ズボンのふくらみが気になりだし、二年の終わり頃には、
固かった少女の体も男の子が色めき立つほど艶かしく変化した。
いやらしい妄想に悩みはじめた時期と見事に重なる。
私の中に性ホルモンがかけめぐり、女の若い本能が暴走しだした
のだと、そのときは思っていた。

けれどももちろん妄想は妄想でしかなく、
厳格な父や母、それに生来の臆病さも手伝ってか、
ごくありふれた娘時代をすごしてきた。
いつかは男も知り、人並みに恋愛も重ねと、そういうふうに。
けれどもいま、欲求が抑えられない自分を感じる。
いままで夢の中にあった世界を、少しずつでいいから現実に
織り込むことができたら、それがいちばん自分らしいと思う。
水泳で鍛えた体に自信はあっても、私は明日、三十三歳。
友人のほとんどが結婚を境に疎遠になって、負け犬という言葉が、
意識するしないにかかわらず縄のように絡みついてくるのでした。
私のどうしようもない欲求は、そうした精神的な負い目を
断ち切ろうとする防衛本能のようなものかも知れなかった。
開放されれば女としても満たされるだろうし、周囲に対して
妙に腰の引けた素振りもしなくてすむ。

私は加奈子。
あるデパートの郊外店にテナントで入るランジェリーショップに
勤め、店長を任されていた。この仕事が特に面白かったわけでは
ないけれど、適齢期を横目に見ながら仕事に打ち込み、
この歳まで来たからには、人を見る目もできてしまい、
いまさら媚びを売る気にはなれなかった。
彼らしき男はいたし、プロポーズの言葉も聞いた。
聞いたけれど私にすれば別れる理由がないというだけの関係で
しかなく、旦那未満の物足りなさを感じていながら、
惰性でずるずるしてるだけ。
彼からも距離をおくようになり、悶々とする日々が続いていた。
進学で上京してから独りには慣れていたけれど、いまになって、
独り暮らしの孤独がどういうものか、毎夜それを噛み締めている。

私はマゾかも知れないと、ずっとそう思ってきた。
鞭で打たれたりすることが好きな苦痛派でなく、きっと羞恥派。
若くて粗野な男たちが群がるところへ裸よりも恥ずかしい格好で
放り出され、嫌というほど視姦され、強い手にまさぐられ、
赤黒く勃つ肉の凶器にアナルまでも貫かれて、
泣きながら頂点のない快楽へと追い立てられる・・そんなこと
ばかりが頭を占領してしまい、どうしても振り払えない。

仕事中であっても、少しでもそのことを考えてしまうと、
ナプキンをあてていないとユニフォームのスカートまでが濡れる。
そのときの私はきっと、すさまじい淫臭を撒き散らし、お客も
店員も女ばかりの中にいて蔑みの視線にさらされているのでしょう。
そして蔑まれれば蔑まれるほど愛液があふれてきて・・そんな
妄想がメビウスの輪のように終わりなく続くのでした。

そんな私の本性に、あの女が気づかないはずがない。
あの女は恐ろしいサディストよ。
正常な性細胞に残酷なアメーバが取り憑いて、
生かさず殺さず、生涯寄生されてしまうんだわ。
この予感は、きっと現実のものになる。
逃げられない・・逃がしてくれない。
でも、そうなれば私は・・むしろシアワセ?
わからない。どうしていいのか、どうなってしまうのか。

その日、仕事を終えて地元の駅に着いたとき、
駅前にある八時閉店のカフェがシャッターを降ろしていた。
人気のある私鉄の沿線であっても、多摩川べりのこのあたり
までひっこむと街の夜は早かった。
駅を出た私は、駅前にありながら、あらかたシャッターを
降ろした商店街を素通りし、いつもの道を歩いていた。
寂れた街でも駅前からしばらくは小さなお店がちらほらあるけど、
川べりの土手を歩く頃には人の気配も絶えてしまう。
普段ならなんでもない中州の暗がりが不気味に思えてしかたが
ない。もしかして今夜・・明日の誕生日がちょうど休日という
気の緩みを、あの女は突いてくるに違いない。

マンションにたどり着き、郵便受けを怖々覗いて、
私はへなへなと崩れてしまった。
切手のない黒い封筒。ついに来たと思ったわ・・。

  
も う 終 わ り ね  加 奈 子
  覚 悟 な さ い  笑! 笑! 笑!



新聞や雑誌の活字を切り抜いて貼りつけたメッセージ。

この黒い手紙を受け取った翌日に、その都度書かれてある命令を
実行し、写真に撮るか、どれほど感じてしまったかを手記に書くか、
あるいはその両方を要求されるか。そうやって確かな証拠を作り、
黒い封筒に入れて郵便受けに入れておく。それをあの女が取りに
来て、やがて次の命令が届けられる。そんな暮らしがはじまるんだ。

封筒の中には、黒い紙の手紙と一緒に、爪楊枝ほどもある恐ろしく
太い革縫い針が十本ほども入っていて、命令がきけないときには
お仕置きすると書かれてあった。それも証拠写真を要求されて・・。
乳首の貫通、クリトリスの貫通、それからラビアの縫い合わせ。
写真にしてお仕置きした証を示す。でもそんなことをしたら、
私はもう壊れてしまう。あの女の命令は絶対なのよ。お仕置きが
嫌ならそむけない。

私は、黒い手紙に貼られた文字を一字一句もらさぬように読み
進み、明日の支度にとりかかったのです。