終 話
丸一日放置したわよ。
なぜかしら正確に二十四時間。食べるものはもちろん水さえ
飲めない。それでも奴隷部屋は静かでしたね。
ドアをそっと開けてみる。奴隷はもちろん起きていて、ちゃんと
たたんだ布団のそばに平伏した。狭い中に便の臭気が満ちて
いる。妙に静かなその面持ちは、人間以下の生き物になったの
だと思い知った証拠かもしれませんね。
バケツを覗き込んで笑ってやります。
「あらら、いやらしい、たくさんウンチしたんだね、臭い臭い、最
低の肉奴隷らしい汚さよ、おまえはクズ、男のクズだわ」
「はいルイーザ様」
素直な目の色。私の声を受け止めてる。
「怖くなかった?」
「はい、何かが吹っ切れたような気がします」
「あらそ。ふふん、どうでもいいわ。奴隷の身の上などに興味は
なし。さっさとバケツ片づけて、シャワーしてらっしゃい。エサの
時間よ」
はいと言って力なく部屋を出るタカ。小さなペニスの紫色は少
し退いていましたが、太い針で責められた乳首は倍ほどにも腫
れ上がり、後ろを向けばお尻から腿、膝の裏にかけて、血腫れ
でズタズタ。惨い姿だと思ったけれど、まだまだ苦しませてやる
つもり。
でも・・タカが来てわずかの間に私の二十年はずいぶん遠の
いていたのよね。男への復讐のつもりで奴隷を探し、けれどもう
タカという愛奴の躾に変わっている。閉じ込めておいた丸一日、
タカのことばかりを考えていた。
お風呂場からすっきりした姿で現れます。そのとき食卓には焼
き肉とサラダがこれでもかと盛られていて、おなかがぺしゃんこ
にヘコんでいた可哀相な奴隷の姿に、私はブラも脱いでしまい
赤いパンティだけの姿になった。
椅子のそばの板床に正座をさせ、頭をちょっと撫でてやり、食
べ物をほおばってくちゃくちゃ噛んで、吐き戻して与えます。
美味しいと言って涙ぐんでる・・可愛いものね、奴隷って。
「寂しかったね、狭い部屋で」
「はい・・でもルイーザ様」
「うん?」
「いろいろじっくり考えることができました。狭いところが怖くなくな
り、何かが少し克服できたんだなって思ってしまって」
「そう」
「はい、これからもどうぞ厳しく躾てください、心よりお慕いいたし
ます」
私は頭を撫でてやって、頭なのか顔なのかはっきりしない肌
色続きの頬を撫でた。奴隷はその手に頬を擦りつけ甘えてきま
す。
焼き肉それに生野菜、ジュースまでを口に含んで噛み砕き、
あーんと口を開ける奴隷の体の中にゲロを吐く。美味しそうにむ
しゃむしゃ食べる。そのうち噛むのに疲れた私は、食べ物をお
皿に取ってぐちゃぐちゃに掻き回し、ジュースをかけて、吐きそ
うな残飯を作ってやる。
テーブルから少し離して置いてやると、もうね無惨で見ていら
れないお尻を向けて犬みたいに喰らうのよ。綺麗なのはお尻の
谷だけ。そしてそこには色の濃いアナルの小花がひくひくして
いる。あっという間にお皿は空っぽ。それでまた残飯をこしらえ
て置いてやる。
私一人の四食分ほどつくったのに、瞬く間になくなった。
食べ終えたお皿を綺麗に舐めてよこします。
椅子をずらして横向きに座り直した私は、赤いパンティだけの
裸身を向けて、腿をたたいてここにおいでとジェスチャーする。
板床に膝で立った奴隷はすり寄り、腿の上に頬を置いたわ。
「ほら、ちゃんとお尻抱きなさい。私のこと好きなんでしょ」
「はい、大好きです!」
お尻を抱いて、抱きすがるような姿勢になると、パンティの赤
いデルタに鼻先を突っ込むようになる。
「私の匂い覚えた?」
「はい、甘くてやさしい香りです」
「ふふふ、甘くてやさしいか・・どこがよ、私は魔女だわ、恐ろし
い女です」
小さな白い背を撫で、ツルツルの頭を撫でて抱いてやる。
「夕べは眠れた?」
「少しだけ・・考えてたら眠れなくて」
「ふーん・・おまえパジャマは? 持ってきた?」
「あ、はい、ありますが?」
「着てらっしゃい。部屋を血だらけにされたらたまらないわよ。何
か着て寝室へいらっしゃい」
鞭傷は血が止まっているというだけで、ちょっとこすれば出血
してしまうでしょう。
私はほとんど眠っていない。一人の若者の人生を差し出させ
た。そのことへの想いが次々に浮かんでは消え、深く眠っては
いなかった。奴隷部屋でタカが元気だったことにほっとして、お
なかいっぱい食べたことでいきなり睡魔が襲ってきていた。
お皿を流しに放り出し、一人先に寝室へ入った私は、パンティ
までも脱いでしまってベッドに俯せに倒れていたわ。
ドアの開く気配を目を閉じて感じていました。
「揉みなさい、体中よ」
「はいルイーザ様」
ベッドはダブルサイズです。真ん中に寝そべっていてはベッド
に上がらないと揉めないでしょう。タカはそっとベッドに上がり、
私の横に膝をついて体に触れた。
首から肩、背中・・腰を揉んで、お尻を飛ばして足先から揉み
上がる。
「気持ちいいわ・・お尻もよ、よく揉んでちょうだいね」
「はい、嬉しいです、ベッドに上げていただけるなんて、夢のよう
です」
それに返事もせず、力を抜いたお尻の両方を揉まれたとき、
私は少し脚を開いてお尻を上げたわ。
「開くようにしてアナルにキス。それからアソコも揉んでちょうだ
い。ラビアをつまむようにむにゅむにゅと。そうされるのが好きな
の」
それは氷川の癖でした。
「は、はい・・」
「うふふ、また勃起させちゃうかしら」
俯せのまま利き手ではない左手をそこへ伸ばすと、パジャマ
の中でカチンカチンにしていたわ。
「あ、ほらぁ・・何度言ってもカチカチね・・切り裂いてやろうかし
ら・・ふふふっ」
「はい、申し訳ございません」
「いいわ、アナルにキスなさい」
「はい!」
お尻を開かれる感触に、私はもっとお尻を上げてアナルを曝し
た。奴隷の唇は燃えるように熱かった。
「ぁ・・ぅぅん・・感じる・・アソコも揉んで」
「はい・・はぁぁはぁぁ」
「ふっふっふ、ハアハァ言わない! お仕置きですよ!」
「はいルイーザ様、嬉しいです、ありがとうございます」
「わかったわかった、泣くな馬鹿・・ラビアをつまむようにして揉
んでちょうだい」
指先が閉じた花をそろりと這って、ラビアの一枚をつまみます。
「ぁ・・うんっ・・あぁぁ感じるぅ・・濡れてくる・・あぁ濡れるぅ」
お尻がくねくね蠢きます。私はたまらず、おなかの下から手を
差し込んでクリトリスをこすったわ。
「はぅぅ! んっ・・はぅぅ! ああ濡れる・・濡れる! 舐めてタカ、
よく舐めて!」
「はいぃ! お慕いしたしますルイーザ様!」
顔ごとお尻の谷に突っ込んでくる。べろべろと舐められる。そ
のときおなかが力んだのか、ブシュっといやらしい音がして膣は
トロ蜜を奴隷の顔に噴き飛ばす。
「おまえは言ったわ。おしっこもウンチも、私の体から出るものを
飲んで食べると・・そんなことってできるもの? 試してやるから
覚悟なさい。試してもしも口だけだったら許さないから」
「はいルイーザ様、お誓います」
「ふんっ・・どうだか・・まあいいわ、さ、おいで」
「え?」
「えじゃないでしょ、少し寝ましょう。奴隷部屋でよく耐えたご褒
美よ。抱いてあげるから、おまえも寝なさい」
「はい・・ぅぅぅーっ・・」
「泣くな、うっとうしい! どうしようもないクズね・・だけど男なん
てもともとクズばかり、おまえはまだ可愛いわよ」
大きくはない乳房に顔を埋め・・むせび泣いて・・いつの間に
か眠ってしまう・・可愛いわ・・なんて可哀想な子なのかしら。
「早く髪が伸びるといいね・・眉もアソコの毛も・・それまでよ、地
獄の中で私にすがっていなさいね・・」
眠ったあの子の萎えたペニスを握ってやった。小さいの。馬鹿
馬鹿しいほど小さくて哀れなペニスよ。
体中に私の想いを刻んでやるわ。鞭傷焼き印、何でもよ。
二度ともう他の女を愛せぬように・・私だけの可愛い子。
四つん這いでお尻を突き出させたポーズ。そのとき私は燃え
る煙草を手にしていて・・。
「アナル焼きよ、耐えなさい!」
「はいぃ! 嫌ぁぁ! 怖いですぅ嫌ぁぁ!」
「やかましい! 嫌ならトイレにしちゃうわよ! 口を開けてそこ
に寝なさい!」
顔にまたがり、大きく開けた口の上に肛門を近づける・・ハッと
して目が覚めた・・夢でした・・。
毛のないタカが小さな女の肌身に埋もれるように眠ってた。
すーすー寝息。体に毛がなく横になって体を丸めた姿って、
胎児そのもの。
時計を見ます。五時間も眠ってしまい、真夜中でした。
こういうことがよくあった。
性器舐めの好きだった氷川にべろべろ舐められ、私の膣は
幾度蜜を噴いたのでしょう。嫌で嫌でならないのに、紫黒い太
いペニスを突き立てられて、虚空を泳ぐようにあの人にすがった
わ。
激しい悦びに気を失ったことも数え切れず、私はそんな自分
を呪っていた。
この子にとっての奴隷とはそうしたものかも知れないと、安心し
きって眠る寝顔にキスをした・・。